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防災テックベンチャーSpectee、災害時も使える衛星インターネット事業を開始

 防災テックベンチャーの株式会社Specteeは2022年11月1日、衛星ブロードバンドサービスを提供する株式会社TD衛星通信システム(TDSC)と連携し、災害時でも人工衛星を介して情報提供を可能にする衛星通信サービス「Spectee BB by TDSC」の提供を「Spectee Pro」利用者向けに開始。また、TDSCから「Spectee Pro for TDSC」の提供も合わせて開始する。

「Spectee BB by TDSC」は災害時のインターネット回線不通を想定し、自然災害などの影響を受けにくく、緊急時のバックアップ回線として利用可能な衛星インターネットサービス。利用料は「Spectee BB by TDSC」BCPプランは月額利用料不要、非常時のみ1日5000円(初期導入費・保守費は別途)。常時使える月額定額制の通信サービスのメニューもあり。

 また危機情報の収集や通知、可視化、予測ができるSpecteeの「Spectee Pro」を組み合わせて、災害時でも確実に情報収集を行うことを目的としたサービス 「Spectee Pro for TDSC」を開始。「Spectee Pro for TDSC」は、TDSCの衛星ブロードバンドサービス「PLANET-BB」のオプションサービス。災害時の光回線、キャリア回線が破断した場合も利用できる「PLANET-BB」サービスを使い、「Spectee Pro」に接続。災害時に確実かつ瞬時にスムーズな情報収集が可能となる。

「Spectee Pro for TDSC」は被害情報が発生から1分で届くほか、「Twitter」や「Facebook」など主要なSNSを監視して有益な情報を、緊急時に必要な情報をリアルタイムで収集する。情報は世界中のSNS投稿からピンポイントにエリア指定。災害、事故などの事象、キーワードなどにより必要な情報だけを絞り込める。情報はAIと人によるファクトチェックで正確な情報を発信するという。

 また、国土交通省や自治体、道路交通センターが保有する 全国の道路、河川に設置されたカメラの画像、動画情報の取得も可能。気象庁やL-Alertと連携し、気象データや地震情報、自治体からの避難情報などをまとめて入手できる。

「Spectee Pro for TDSC」では気象データや衛星画像で被害状況を予測する機能も搭載。最新の気象データや衛星画像と、AIが蓄積している過去のデータを組み合わせることにより、現在の浸水域や今後の被害範囲を予測する。

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