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T教授の「戦略的衝動買い」 第696回

「wena 3」ロレックス スポーツモデル互換性モデルを衝動買い

2022年08月18日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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待ちに待った「wena 3 ロレックス スポーツモデル互換性モデル」を衝動買いして、速攻でヨドバシカメラ店頭で付け替えて頂いた

 2021年の3月に、Suicaに対応したwena 3を衝動買いした。目的は筆者が長く愛用しているアンティーク腕時計の「Rolex Explorer II」に取り付けるためだ。この取り付けが成功すれば、40年前の腕時計を現代テクノロジーでスマートウォッチ化することができる。駅の改札をタッチで通過したり、キャッシュレス決済も楽しめるはずだった。

 しかし、機能的には満足だった「Explorer II + wena 3」だったが、実際に腕に装着する機会は以前より減ってしまった。理由はExplorer IIの3連ブレスレットを総交換したために、見た目のアンティーク性やオリジナル性をまったく損なってしまったからだ。結局、泣く泣くExplorer IIのスマートウォッチ化は断念することにした。

 最大のミスマッチ要因は、wena 3のメタルバンドのエンドピースには「直カン」と呼ばれるさまざまな腕時計に、そこそこ似合う汎用デザインのパーツが採用されているからだった。一方、Explorer IIは「フラッシュフィット」(弓カン)と呼ばれるユニーク部品を採用している。

「wena 3 metal」は、多くの腕時計で汎用的に使えるように「直カン」と呼ばれるエンドピースが標準だ

ロレックスやオメガ、シチズンなど多くの腕時計ブランドは、独自の「弓カン」と呼ばれるユニークな部品を採用している

 機能的にはほぼ同じだが、この両者を単純に交換すると腕時計本体とエンドピースとの結合部であるラグ部分には、見てくれの悪い大きな隙間ができてしまう。基本的にはExplorer II以外の腕時計でも、フラッシュフィットを採用している腕時計では同じような外観上の隙間が発生するはずだ。

Rolex Explorer IIの弓カンとブレスレットを取り外して、汎用の直カンをエンドピースに採用したオリジナルwena 3ブレスレットを取り付けると、弓カンのなくなった部分に、大きな隙間ができてしまう

 やむなく筆者はExplorer IIとwena 3のコンビネーションを諦めて元々「隙間」が目立ちにくく、オリジナルのブレスレットにもそれほど個性や主張の少ない革ベルト仕様の天賞堂のグランドコンプリケーションにwena 3を取り付け、Explorer IIは元のオリジナルスタイルに戻すことにした。

結局、最初に衝動買いしたwena 3は弓カンを採用せず革ベルトの天賞堂グランドコンプリケーションモデルに取り付けた

wena 3の機能をRolex Explorer IIで使いたかったが、「大きな隙間」には勝てず元通りのブレスレットに戻した

 最近になってシチズン時計が、「シチズン アテッサ」ブランドでブレスレット部分はオリジナルのまま残してwena 3のコア機能である「フォールディングバックル」(以降:バックル)のみを取り付けるサービスを始めていることを思い出した。すぐに最寄りのヨドバシカメラに立ち寄り、以前から興味のあったアテッサを衝動買い。その場で使用中のwena 3のバックル部分だけを取り外して、アテッサに移植してもらった。

 実は昨年wena 3を手に入れて、母艦がアテッサに落ち着くまでの何ヵ月もの間も、当初の目的であるExplorer IIにwena 3を取り付けるという案件は、アタマから離れなかった。しつこくロレックス用の互換フラッシュフィットを手に入れ、隙間を埋める努力をやってはみた。隙間の問題は解決したが、今度はブレスレットの基本デザインの差異が気になって、またしてもExplorer IIにwena 3を取り付けることは諦めた。

 そしてつい先日、買ったばかりの時計雑誌をぼんやりと眺めていてロレックス3連スポーツタイプブレスレット(Explorer IIほか)に対応した「wena 3(RXSP3-WNW)」の発売を知った。速攻で前述のヨドバシカメラに電話して予約、商品の着くのを待ってアテッサと同じく店頭で取り付けをやってもらった。

 今回衝動買いした「ROLEX スポーツモデルブレスレット互換wena 3」(以降:ロレックス用wena 3)と従来の汎用wena 3との違いは、標準ブレスレットの有無だ。ブレスレット部分がまったく付属しないバックル部分だけの「ロレックス用wena 3」も、汎用wena 3と同じ販売価格だった。きっとロレックス用wena 3に付属する特製のエンドピースと価格相殺なのだろう。アテッサ用wena 3も、同様の仕組みだ。

ロレックス用wena 3は、ブレスレット部分のないバックルだ。両端にロレックスオリジナル3連ブレスに接続するための専用エンドピースが取り付けられている

 CITIZEN COLLECTION wena 3 搭載モデルでは、汎用のwena 3の標準ブレスレットを用いず、バックル部分だけがアテッサのブレスレットに直付けされて販売される。今回は、筆者の所有する天賞堂のグランドコンプリケーションに取り付けていたwena 3からバックル部分だけを取り外し、アテッサのブレスレットと連結する専用エンドピースを購入、店頭で取り付けていただいた。

 ロレックス用wena 3は、バックル部分に3連のRolexスポーツモデルブレスレットと連結するためのエンドピースをキッティングした商品だ。ブレスレットが付属しない分、シンプルだ。ロレックスの中でもデイトナやサブマリーナーなど、3連スポーツモデルブレスレットを採用しているブレス幅15mm、中央コマ幅9mm、ブレスコマの厚さ3mmのモデルが適合対象だ。

ロレックスには、スポーティな3連ブレス(左)とドレッシーな5連ブレス(右)がある。今回のロレックス用wena 3は、3連ブレス専用の商品として発売されている

ブレス本体以外には、充電用のUSBケーブルとアダプター、ドキュメント類だ

 同梱物はwena 3のバックル部分以外に、充電用USBケーブルとwena 3バックル充電用アダプター、保証書、スタートガイド、リファレンスなどのドキュメントだ。機能やスマホとの連携設定は、汎用型のwena 3とまったく同様なので筆者の以前のコラムを参照されたい。

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