PC-98風のビープ音が鳴るアダプタが流行ったときがあった
今回はコオロギ風のノイズが鳴るガジェットを衝動買い
1980年代中頃にパソコン少年やパソコンおじさんだった人には極めて懐かしい、NEC PC-98の起動音が「ピポッ」と鳴るだけのガジェットが、ネットや秋葉原のパーツ屋さんで密かに人気だった時期があった。もちろん筆者もご多分に漏れず衝動買いして遊んでいた1人だ。
PC-98とは何の関係もないIBM-PC互換機でも、極端に言えば電源供給ができるUSBポートを備えたものであれば、スマホでもタブレットでもなんでもPC-98の起動音を楽しめる超楽しい「BEEP on USB」という商品だった。今もまだ一部のお店では入手可能のようだ。
今回はBEEP on USBと同じような圧電スピーカー(圧電サウンダー)を使用して、コオロギの鳴き声のようなサウンドやデバイスのエラーコードのようなアラート的サウンドをランダムな時間間隔で鳴らしてくれる、超怪しい面白ガジェットを衝動買いしたので読者にご紹介したい。
最大の使用目的はもちろん”悪戯”(いたずら)だ。temuから送られてきた「CRICKET NOISE MAKER」(クリケット・ノイズ・メーカー)には本体と専用電池(CR2032)、日本語を含む簡単なマルチランゲージの取説、本体を任意の場所に貼り付けるための丸い両面クッションテープの4点が付属していた。
本体は極めてシンプルな作りだが、無駄のないスッキリした基板レイアウトで見た目もスッキリと美しい。変にカバーされていないのがグッドだ。秋葉原だと、秋月電子通商で売られているしっかりしたCR2032表面実装用のボタン電池基板取付用ホルダーが採用されている。早速付属のCR2032をセットしてみた。
おおよそ24×49mmの長方形のクリケット・ノイズ・メーカーだが搭載しているのは前述した「表面実装用のボタン電池基板取付用ホルダー」と「直径16㎜程度の圧電スピーカ」。ほかにはスタート・ストップ(電源オンオフ)用のスライドスイッチ(圧電スピーカー側)とサウンドの選択をするためのボタンスイッチ(CR2032側)の2つが配置されている。
操作方法は簡単 あとはどこかに取り付けるだけ
悪戯のセットアップと起動は極めて簡単だ。まず電源のスライドスイッチをON側にする。続いて6種類のサウンドの中からお気に入りのものを選択する。音の切り替えはボタンスイッチをプッシュするごとにサンプル音が聞こえるので、気に入った任意の音が見つかったらそこでストップするだけだ。
プリセットされた6種類のサウンドはまさにクリケット(コオロギ)の鳴き声風から、聞いたことのある別の昆虫、単なる電子音の単独音に連続音などのバリエーションが用意されている。目的や設置場所などを考慮して選択すれば、なかなか面白い効果音となりそうだ。音の鳴る間隔はユーザー設定不可で約3~20分の間隔でランダムに鳴る。この絶妙なインターバルがなかなか自然で面白い。
サウンド選択をして、両面テープで目的の場所に貼り付け設置してしまうと、クリケット・ノイズ・メーカーを設置した場所によっては手や指先が入らず簡単にサウンドを切り替えられなくなってしまうこともあるので注意と覚悟が必要だ。
クリケット・ノイズ・メーカーのハードウェアの動作は極めて簡単確実なモノだが、これを使った悪戯は悪知恵と多少のセンスが求められる。設置することで大騒ぎになってしまうのも良くないし、かといってだれも気づかずシカトされてしまうのも残念だ。

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