これからICTを導入しようとしている中小規模の介護施設・事業所にうってつけなツールがLINE WORKSだ。導入企業はすでに25万社以上という国内市場でトップシェアのビジネスチャット(※)で、介護業界でも導入する施設・事業所が増えていて、介護スタッフの募集や定着にも効果アリという導入施設からの声もある。今回は新たにベトナム語・インドネシア語にも対応したLINE WORKSの翻訳機能を実例とともに紹介しよう。
※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」調べ
ベトナム語・インドネシア語にも対応!
政府の方針もあり、今や多くの外国人が介護現場で働くようになっている。そんな現場でコミュニケーションや指導の心強いツールとなるのがLINE WORKSの「トーク」の「翻訳」や「通訳」の機能だ。適用するだけで翻訳された文章が自動で表示されるから、外国語を母国語とするメンバーと円滑なやり取りができる。しかも英語だけでなく、中国語、韓国語、タイ語、さらにEPA(経済連携協定)にもとづく受け入れの対象国であるベトナム、インドネシアの言語にも対応しているのが強みだ。
●外国語を翻訳
●常にメッセージが自動翻訳される「通訳」を設定する
●ホームやノートなどでも翻訳可能
外国人技能実習生に好評
具体的な活用例を紹介しよう。秋田県では介護事業者として初めて外国人技能実習生を受け入れた株式会社あきた創生マネジメントも、「翻訳」機能を利用している。同社の介護スタッフ、井上 弦さんに活用方法などについてうかがった。
──井上さんの職場では現在、何人の外国人介護職員がいますか。
外国人技能実習制度で来日しているインドネシア人の技能実習生3人が施設で働きながら日本の介護について学んでいます。20代が2人、30代が1人で、みんな一所懸命に仕事をしてくれて、介護施設利用者や日本人スタッフからの評判はとても良いです。
──技能実習生とはどのようにLINE WORKSを利用していますか。
実習生と実習担当者などでトークグループをつくっているのですが、文字だけのやり取りだけでなく、スタンプ、画像や動画を使えるなど自由度が高いツールなので、お互いの意思疎通を図るのに役立ちますし、指導の面でも便利です。介護現場の技術はたんに口頭で教えるより、見本となる写真を貼り付けるなど視覚を交えたほうがはるかに伝わりやすいことが多く、LINE WORKSではそれが簡単にできます。
長い文章の内容にとても便利
──LINE WORKSの「翻訳」機能はどのように利用されていますか。
技能実習生が属しているグループにインドネシア語を適用しています。大きな利点は、大量の日本語の情報を理解してもらえることです。3人とも日本語能力検定でN3をクリアしていて、会話はだいぶ慣れているのですが、会議録など漢字まじりの日本語の長い文章の意味を理解してもらうのはまだ大変なようです。このようなとき、LINE WORKSの「翻訳」機能はとても役に立ちます。
内容や文章量によって翻訳の精度が下がることもありますが、彼女たちによれば「大体は読めます」とのことで、書かれていることの流れやあらましは分かるので、分からない部分があれば、日本人スタッフに直接質問してもらうようにしています。
独り立ちを促進するうえで欠かせないツール
──翻訳機能を利用するうえで、どのようなことに気を付けていますか。
日常的なやり取りも含め、何もかも翻訳を適用し、頼り切ってしまうと、分からない日本語があったとき、自分で調べようとする意識が希薄になってしまうかもしれないという点ですね。お互いの言語を気にすることなく、すぐに回答が得られる状態にあるため、かえって日本語の習得が伸び悩むということにならないよう、気を付けています。そこさえ押さえておけば、とても便利な機能です。受入れ施設の私たちの役目は、彼女たちに寄り添い、よけいな負担をかけず、できるだけ早く一人前に育てることです。技能実習生の独り立ちを促進するうえでLINE WORKSは欠かせないツールと感じています。
LINE WORKSを提供しているワークスモバイルジャパンでは、7月28日(水)13時よりオンラインセミナー「最新実例を紹介!ICTを活用した夜勤スタッフ配置基準緩和の取り組み」を開催している(見逃し配信もあり)。ぜひ参加してみよう。
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