歴代ロードスター一気乗り 第3回
RX-8ベースになり大きくなったが走りの楽しさそのままのNC型ロードスター
2020年12月31日 12時00分更新
歴代ロードスターに触れるこの企画も3回目。つまり、今回紹介するのはNC型ロードスターです。NA型、NB型とは大きく異なるこのモデルを早速振り返ってみましょう。
そして今回も色々教えてもらうのは、マツダR&Dセンター横浜で広報車の受付を担当している杉山さん。「NC型は2005年から2015年の10年間に販売したモデルです。NA型、NB型は5ナンバーですが、NC型は車幅がNB型と比べて4cm広くなったため、3ナンバー車になりました」。確かに見比べると幅広になっているような、なっていないような。ちなみに全長は変わりないようです(2008年のマイナーチェンジで4020mmに変更)。
「結構見た目が違いますね。なんか口を大きく開けたみたい。それにタイヤの横がぽっこり出ていますね」とオーバーフェンダーを指摘する美環さん。「このモデルは2003年から2012年まで販売された、RX-8のプラットフォームをベースとして開発されたモデルです」なのだとか。
NB型と異なり、直線基調のボディーラインにグラマラスなオーバーフェンダーが特徴のNC型。ホイールベースもNB型の2265mmから2330mmへと伸長しています。それではボンネットを開けてエンジンを拝見しましょう。
「エンジンは排気量1998ccの直4DOHC自然吸気です。排気量アップにともない、最高出力170馬力、最大トルク19.3kgf・mへとパワーアップしています」とのこと。さらに電子制御スロットルを採用するなど、時代に合わせた変更がなされたそうです。「ですが、配置はNA型、NB型と同様、縦置きなんですよ」と笑顔の杉山さん。よく「大きくなって……という話を聞きますが、ロードスターが大切にしている“人とクルマとの一体感”は、しっかりと守られていますよ」とのこと。そして「実はボンネットも今までとは異なるんですよ。万が一の事故の際にボンネット後端を持ち上げて、歩行者の頭部への衝撃を緩和するアクティブボンネットを初めて採用したんです」。
NC型ロードスターの収納をチェックする美環さん。「かなり荷物が入りそうです! 機内持ち込みサイズのキャリーバッグが2個、ラクに入りそうですね」と満足気。実用性においても問題はなさそうです。
この連載の記事
-
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第425回
自動車
雪道も砂漠もドンと来い! ポルシェ「911 ダカール」は悪路を得意とするスーパースポーツ -
第424回
自動車
今買うならMAZDA2の前モデルがお買い得な5つの理由 -
第423回
自動車
ホンダの新型アコード試乗! ハイブリッドなのにエンジン車のようなユニークな走り -
第422回
自動車
マツダ「MX-30 Rotary-EV」はロータリーエンジンのみならず! 新 唯がマツダ好き目線でジャッジ! -
第421回
自動車
ホンダ、水素が燃料の「CR-V e:FCEV」を発表! 近所はEVモード、遠出はFCモードで! -
第420回
自動車
テスラからアバルトまで最新EV5台を一気乗り! 多彩な顔ぶれと個性的なモデルが増えた -
第419回
自動車
コルベットの上位モデル「Z06」試乗! 圧倒的パワーのエンジンにシビれた -
第418回
自動車
マツダの売れ筋SUV「CX-5」の中で「FIELD JOURNEY」をオススメしたい理由 -
第417回
自動車
テスラ独自の高速充電器が国内100ヵ所超え! マイナーチェンジのモデル3も試乗 -
第416回
自動車
ロータリーエンジンを知らないアイドルが「MX-30 Rotary-EV」で感じた走りの良さ - この連載の一覧へ