■スペックで負けて作業効率で勝つ?
もう一つ興味深いのは、これまでのハイコーキは、同クラスのマキタ製品よりスペックで上回ることで、販売上の劣勢を凌いできた。そんな往年のトヨタに対する日産のような印象が強かったのですが、今回は後発にも関わらず、トルクで負けています。
1年前に発売されたマキタのライバル機「TD001GZ」は220ニュートンメートル。それに対してWH36DCは200ニュートンメートルと1割も低い。
そしてカタログには「最適トルク」「業界最速締付スピード」など、パワーより大事なものがあるだろうとでも言いたげな文言が並んでいます。おそらく打撃のタイミングや回転をうまく制御しているのでしょう、ビス打ちは速いと評判です。
実際手にしてみても、細めのグリップのフィット感と、重量バランスの良さから取り回しが良く、コンパクトな機体が更にコンパクトに感じられる。超低速から安定してトルクが出るので、微妙な締め加減の調節がしやすい。パワーに余裕はあっても、それを持て余すこともないので、私のようなDIYユーザーにも扱いやすいと感じました。
そしてパワーは十分あるのでホイールナットだって……という訳です。ここで念押ししておきますが、本来ホイールナットの緩締はインパクトレンチでやる作業。ここから先は自己責任ということでやって参ります。
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