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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第587回

ライバルと真っ向勝負を挑むRadeon 6000シリーズから見える自信 AMD GPUロードマップ

2020年11月02日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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GeForce RTX 3070と比較しても良い勝負になる

 最後に性能について。まずRadeon RX 6800 vs GeForce RTX 2080 Tiの対決は以下の通り。おそらく、GeForce RTX 3070と比較しても良い勝負になるように思われる。

解像度4K、描画品質最大での平均フレームレート比較。正直GeForce RTX 2080 Tiは4Kでフルに使うのは結構厳しいので、Radeon RX 68000も100fps前後のBattlefield VやDoom Ethernal、Forza Horizon 4など以外は、もう少し解像度を落とした方が現実的な気はする

 そしてGeForce RTX 3080と真っ向勝負のRadeon RX 6800XTの結果が下の画像。なんでこちらを1440Pで示すのかはよくわからないが、4K60fpsも余裕であろう。

Radeon RX 6800XTの結果。ただこれ、GeForce RTX 3080と互角ではあるものの、上回るというにはやや厳しい感じ。「いい勝負」というあたりだろう

 その4Kで、さらにRage Modeまで駆使するとほぼGeForce RTX 3080を凌げるとするが、ただそれでも大きな差とは言い難い。最後がハイエンド同士の争いで、これもなかなか良い争いになっていると思う。

Rage Modeまで駆使するとほぼGeForce RTX 3080を凌げるという。Rage Modeだと消費電力がどの程度増えるのかも気になるところだ

ハイエンド同士の比較。ただこれもRage Modeを利用していることに注意。定格だとやや及ばない程度であろうか?

 なお、ゲームタイトルとしてはFar Cry 6、World of Warcraft Shadowlands、the RIFT BREAKER、DIRT 5、GODFALLなどがデモされたが、いずれも特徴を紹介する動画が11月に公開される予定である。要するに製品そのものはもう少し先になりそうという話であるが、とりあえず今プレイしているゲームでも十分に性能の恩恵にあずかれるだろう。

かなり競争力がある価格設定
だがRadeon RX 6800だけ価格が高め

 冒頭の話に戻ると、Radeon RX 6800XT/6900XTはそれぞれGeForce RTX 3080/3090と価格的にもほぼ同じで、かなり競争力があるように思えるが、唯一高値がついているのがRadeon RX 6800である。579ドルというのは、GeForce RTX 3070の499ドルと比べるとやや差が大きい。

 10月30日にGeForce RTX 3070の発売が解禁になり、安いものは7万円切りで購入できるようになったが、Radeon RX 6800で7万を切るのはやや厳しそうに思える。ちなみに価格が高い理由は以下の要素だろう。

Radeon RX 6800が高価な理由
同じBig Naviのダイを流用 GeForce RTX 3070はサイズの小さいGA104を採用している分、安価である。
16GBメモリーを搭載 GeForce RTX 3070は8GBでしかない。

 ただビデオメモリー8GB分が差額の80ドルだとすれば、これは納得できる価格でもある。昨今次第にメモリーをバカ食いするゲームも増えてきており、その意味では16GBの方が安心度は高い。あるいは、後追いで8GB版も投入されるのかもしれないが、そのあたりは現状明らかになってはいない。

 Radeon RX 6800/6800XTは11月18日に、Radeon RX 6900XTは12月8日に、KTU氏の詳細なレポートが上がると思うので、まずはこれを楽しみにお待ちいただきたい。

最後におまけ:なぜコナミコマンド? 海外のユーザーは“Konami codeだ”と騒いでいた。konami codeと言うのか(知らなかった)

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