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超高齢社会の日本だからこそできるインバウンドサービス

第2回かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(KSAP)デモデイ

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「ソルトチップによる減塩サポート」Ltaste

Ltaste 代表取締役 東和彦氏

 食事に塩分は欠かせない。ただ、塩分を取りすぎてしまうと腎臓に負担を掛け、病気になってしまう。そうなると、1日に摂取できる量がかなり制限されてしまい、それを実現するのは非常に困難だ。

 そこで開発したのが、食塩をとらずに塩味を感じる技術「ソルトチップ」だ。塩分を感じるのは下に触れたところだけ。飲食物内部に含まれる塩分は無駄ということになる。そこで、ソルトチップを歯の裏に装着することで、0.08gの食塩で十分な塩味を堪能できるようになる。たとえば、塩おにぎり2つ食べると、2g程度の塩分を摂取してしまうが、これを0.08gに抑えられる。

 ソルトチップは20粒入り1000円(税別)。大病院で実証実験を行なったところ、退院日数が6日も減るという結果が出た。これは、入院費に換算すると7、8万円の削減効果がある。ビジネスとしては、病院へサンプルで導入してもらい、患者に紹介することで、ソルトチップを利用してもらうことを目指す。このため、現在ECサイトを構築中でKSAPの成果として、3000万円の資金調達と大手食品メーカーとの新商品開発の協業もスタート。代表取締役の東和彦氏は「健康でおいしい社会作っていくことに注力していく」と語った。

「パートナーロボットによる生活支援サービス」Mira Robotics

Mira Robotics 代表取締役 松井 健氏

 近年は、老年人口が増加し生産年齢人口が減少。さらに共働き世帯が年々増加しており、1188万世帯におよび、今後も増加することが予想される。そんな状況下、共働き世帯や子育てなどで忙しい世帯では、人の手による家事支援サービスが利用されてきた。しかし、谷が家に入り、留守中のプライバシーの心配、高額な料金が課題だった。

 そこで、ロボットを設置することで、オペレーターが遠隔で操作することで家事代行するサービスを展開することを目指している。料金も月2~2.5万円と人を頼むより安価にできる設定にする予定だ。

 先日、家事代行ロボットの「ugo」を発表。代表取締役の松井健氏は「自動で動くのではなく遠隔操作なので開発のハードルも低く、2本の手で掴んだり衣服を折りたたむことが可能です。さまざまなお手伝いができると期待している」と語った。

 ビジネスモデルとしては、ロボットはレンタルで月額利用制。サービスによって課金される仕組みを予定。この手の市場は潜在市場も考えると6000億円規模に上ると推測され、2020年にサービス開始を予定している。

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