●日本では高齢者支援にも期待
自動運転といえば、アメリカのほうがニーズが高く、また公道での実験も様々な都市で実施されているなど、日本は取り残されているイメージがあった。
実際、今年ラスベガスで開催されたCESでは会場周辺に自動運転のLyftが30台走行しているなど、実用化に向けてまっしぐらといった印象だ。
しかし今回、ごく短い距離ではあったが、公道での走行実験に成功したことで、日本での自動運転の実用化に向けて一歩前進したように思う。
特に日本では地方で高齢化が進み、自動車を自分で運転できなくなる人が増えている。買い物に行けなくなる「買い物難民」が深刻で、労働力不足も同時に進みつつある。タクシーやバス会社の経営が苦しく、運転手の確保もままならない。
通信に対応した自動運転車が普及すれば、食べ物や日用品を乗せた自動運転車が買い物難民の地域を自動で走る「自動行商車」として買い物をサポートできるようになるだろう。
また、病院に行きたいときも、自動運転車が家まで迎えに行けるようになる。
そのとき自動運転車を呼び出すのはスマホやタブレットのアプリだ。通信によって自動運転車が家にやってくる。車の中にいる人の様子を把握するためにも、通信で映像を送る必要が出てくるのだ。
KDDIの取り組みは、そうした未来の車社会に向けた一歩だ。2020年に5Gが商用化されれば、「自動運転と5G」という取り組みが一気に進んでいくだろう。

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