●iPhoneは売れなかったのか?
NTTドコモの2018年度第3四半期では、スマホの販売台数は前年同期比で26万台ほど落ちている。
率直に「iPhoneが売れてないのか」と吉澤社長に直撃したところ、
「ケータイ補償サービスで提供する端末が減少している。iPhoneの新製品は数は出ている。さらにiPhone 8やdocomo withに対応したiPhone 6sに対応したことにより、前年に比べてiPhoneの売れ行きはほぼ同じ」
とのことだった。
つまり、端末購入補助がなくなる方向にある中、高額なiPhoneではなく、安価なiPhone 8やiPhone 6sで台数を稼いだということだろう。アップルにしてみれば、仮に台数は確保できても、販売単価が落ち、結果として売上ダウンにつながっていることになる。
NTTドコモで分離プランが導入されるとiPhoneはさらに買いにくくなってしまうのか。
吉澤社長は「iPhoneにはファンがいる。iPhoneに関しては、端末代が高くてもお使いになっていただけるのではないか。そうは言っても、売り方で工夫ができないのか。アイデアを出す必要がある。考えていきたい」とした。
iPhoneは3キャリアで特に競争が激しいだけに、何らかの割引を検討していきたいのだろう。
最後に完全分離プランの導入でもう1つ気になるのは、5Gへの影響だ。
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