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石川温のPCスマホニュース解説 第14回

2018年秋冬商戦 auの目玉は「ケータイ」:

なぜauはグーグル「Pixel 3」を扱わないのか

2018年10月15日 09時00分更新

文● 石川温

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●Pixel 3は「さほど売れない」と判断か

 過去に、グーグルブランドとして「Nexus」が日本でも販売されたことがあったが、一部の人達には熱狂的に支持されたものの、決して万人向けに幅広く売れたわけではなかった。

 実際、大量に余った「Nexus 4」の在庫が流れ流れてイオンに行き着き、日本通信のSIMカードとセットになって、本体代と通信料金のセットで月額2980円で販売したところ大ヒット。これが「格安スマホ」と名づけられたルーツになったとされている。

 KDDIでは、Pixel 3は「さほど売れない」という決断をし、採用を見送ったのではないか。

 実際、Pixel 3の端末価格は高い(SIMフリー版は9万5000円から)。FeliCaに対応したと言っても、どれだけ売れるかは不透明だ。営業的に見れば、KDDIが採用を見送ったのは賢明な判断だったのかも知れない。

 ただ、今回、テレビメディアもこぞってグーグルがPixel 3を日本で投入するとニュースで取り上げた。グーグルも今回のモデルから相当なプロモーションをかけており、本気でPixel 3を売ろうとしている意気込みが伝わってくる。

 おそらく予約、発売、年末商戦にかけて、大量の広告が流れてくるだろう。

 そんな中、取扱いキャリアに、auの名前が入っていないというのはマイナスイメージにならないだろうか。3つのキャリアが並んでいれば、人は何も気にはしないが、そこにauだけ名前がないとなると「なんでauはないの?」という関心につながってしまう。

 auにとって、数字的なダメージはないが、イメージでのダメージにつながらないか心配だ。

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