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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第20回

【今月の自作PCレシピ】ド派手に光るPCケース「570X RGB」で組むゲーミングPC!

2017年08月13日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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魅せるPC自作は光モノ以外の
パーツ選定も非常に大事!

 当然だが、石井氏のこだわりは光モノだけではない。「570X RGB」に限らないが、キレイ&カッコよいPCを組み上げるには、パーツの選定時にケーブルをいかに減らすか考えるのも大事なポイントという。

 「570X RGB」を含め、RGB LEDファンはケーブルがLEDコントロールと電源の2本になり、キレイに配線するのは意外ときついとのことで、ゴチャゴチャしないように極力ケーブルは減らしたと熱く語っていた。

 ケーブルを減らす第一歩が、2.5インチSSDとは異なりケーブルレスなM.2 SSDだ。パフォーマンス面は爆速なNVMe M.2 SSDが断然おすすめだが、2.5インチモデルと同価格帯になっているコスパグッドなSATA M.2 SSDも狙い目。

各社から登場し、選択肢は増えたNVMe M.2 SSDだが、石井氏のイチオシはパフォーマンスと価格のバランスがベストなSAMSUNG「960 EVO」シリーズ

 予算的に、構成に含めたSAMSUNG「960 EVO 500GB(MZ-V6E500B/IT)」(実売価格 3万2000円前後)が厳しい人は、500GBクラスで1万8000円前後となっているCrucial「MX300」シリーズのM.2モデル「CT525MX300SSD4/JP」やWestern Digital「WD Blue」シリーズの「WDS500G1B0B」もありだ。

 また、「ROG STRIX Z270F GAMING」も含め、最新マザーボードの多くが、2基のM.2スロットを備えているので、システムに高速なNVMe M.2 SSD、データ用にSATA M.2 SSDというデュアルSSDストレージも可能になっている。

2.5インチSSDの定番となるCrucial「MX300」やWestern Digital製SSDの「WD Blue」、「WD Green」シリーズのM.2タイプが販売中だ

 理想はM.2 SSDだが、動画や写真をたっぷり保存できるTBクラスのHDDも当然ながら欲しくなる。「570X RGB」には2基の3.5インチベイが備わっているので、問題ないわけだが、SATAケーブルや電源ケーブルの配線を考えると、上段の3.5インチベイに搭載するのは避けたいとのことだ。

「570X RGB」は、3.5インチと2.5インチベイを各2基装備している。石井氏いわく、上段の3.5インチベイを使うと、ケーブルのゴチャつき感がどうしても強くなってしまうとのこと

裏面のケーブル配線を減らして奇麗に見せるなら、使用しないのが◎だ。ただ、裏面ストレージを搭載して、ギッチリ詰まっている感を出すのも、ひとつの見せ方ではある

「570X RGB」でHDDや2.5インチSSDを搭載する際に、おすすめのアイテムがコレ。いずれもアイネックスの製品で、コネクター形状がストレートできしめんケーブルを採用するSATA電源ケーブルの「S2-1501FSAB」と、曲げる向きを選ばないラウンドタイプのSATAケーブの「SATR-3003BK」(30cm)と「SATR-3005BK」(50cm)

意外と大事な電源ユニット選び
ケーブル構成の確認がポイント

 電源ユニットの選定も魅せるPCを組むうえで、非常に大事と語った石井氏。信頼性や配線を考えた上でチョイスしたフルプラグインタイプのSeasonic「Xseries XP2S 760W」(型番: SS-760XP2S)には関係ないのだが、セミプラグインタイプの電源ユニットは搭載するビデオカードによって、PCI Express補助電源ケーブルの構成を確認してほしいという。

 石井氏、独自のこだわり点でもあるのだが、同氏は8ピン+6/8ピン仕様の補助電源の場合、安定した電力供給を考慮して各々別系統のケーブルを使用。そのため、1系統は直出し、もう1系統はプラグインケーブルということも起こりうる。

 別段問題ないように感じるが、実は直出しは昔ながらの赤、黄、黒ケーブル+メッシュ仕様のケーブルだが、プラグイン側はきしめんタイプのケーブルといったことも。

 24ピンATXとEPS/ATX12V 8ピンがメッシュ仕様で、そのほかがきしめんタイプになっているのは珍しくないが、同じPCI Express補助電源ケーブルで混在する場合は、その使用位置も関係して見た目が結構悪くなるとのことだ。

 GTX 1060などのPCI Express補助電源が6/8ピンコネクター1基の場合、直出し補助電源ケーブルが1系統の製品で問題ないが、補助電源ケーブルが2系統直出しで備わっていると1系統を奇麗にまとめて隠す必要がある。

 電源ユニットを覆うボトムカバーを装備するPCケースなら、問題ないがちょっと前のモデルは備えていないことが多い。

 どこまで見た目にこだわるかだが、ビデオカードの仕様と電源ユニットの補助電源ケーブルの構成を、チェックしながら電源ユニットを選定するのもありだろう。

容量760Wで、80PLUS PLATINUM認証を取得する Seasonicの「Xseries XP2S 760W」(型番: SS-760XP2S)。石井氏の押しポイントは高い信頼性、安定性に加えて、常にファンが回転し、電源ユニットの熱排気する冷却重視モードを備えている点とのこと

 OSを含めずに25万円オーバーと高価だが、高画質でのゲーミングやホームユースでの写真や動画の編集作業などを快適に行なえ、LEDイルミネーションでフロントも内部も彩ってくれる本構成は、長~く使い続けられるだろう。

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