動画や音楽の視聴、ゲーミングといった用途やコスト、筐体サイズを重視するなど、自分好みに組み立てられるPC自作。ただ、その自由度の高さに比例して、パーツ選定にはある程度の知識や時間が必要になる。
そんなパーツ選定に悩まずに済むよう、秋葉原の主要パーツショップ店員に聞いたオススメパーツ構成を紹介。コスト重視の激安から、最新ゲームをヌルヌル表示でプレイできるゲーミング構成まで、さまざまなPC構成を毎月お届けしよう。
秋葉原や通販で、“○○○を快適に楽しめるPC自作パーツをサクッと買いたい!!”、“どんな構成が良いのか見当がつかない”といった人は注目してもらいたい。
ゲームからクリエイティブまで快適な
16スレッド PCをRyzen 7で組む!
価格据え置きで、4コア以上を実現したAMD Ryzenと第8世代Core iシリーズの登場で、PC自作のメインストリームCPUは、すっかり6コア、8コアに移行している。とくにRyzenは価格を下げながら、パフォーマンスをアップさせた第2世代が投入され、注目を集めている。
Ryzen 7の8コア/16スレッドなら、動画や写真の編集作業などはもとより、オフィスソフトで書類を作る際の「ブラウザーで関連情報を調べる」、「PDFやパワーポイントで資料を開く」、「書類に添付する写真を加工する」といったような複数ソフトウェアを同時に使うごくごく普通の光景の”ながら作業”も、処理能力に余裕を残してできる“なんでも屋”のCPUになっている。
今回はそんなRyzen 7の構成を第1世代Ryzen登場時にインテルプラットフォームから移行し、Ryzen 7の8コア/16スレッドのパワーをAdobeソフトウェアでのポップ作成などに活かしているパソコン工房 秋葉原 BUYMORE店の猪狩氏に相談。第2世代Ryzen 7搭載のPC構成を提案してもらった。
Ryzen 7 2700&GTX 1060でマルチに活用
アキバでは第2世代Ryzen 7の最上位で最大4.35GHzというギリギリまで攻めたクロックで動作する「Ryzen 7 2700X」が人気になっているが、今回猪狩氏はAdobe CCを快適に使える16スレッド動作をTDP 65Wで実現し、4万円アンダーとなっている「Ryzen 7 2700」を選択している。
そのほか、数あるAMD X470チップセット搭載マザーボードのなかで、価格を含めて最もオススメできるというASRock「X470 MASTER SLI」や、インテル最新NVMe SSD「SSD 760p」と同店特価品の2.5インチSSD「SSD 545s」によるデュアルSSDストレージ、FFXIVなどを快適に遊べるゲーミングPC定番GPUのひとつである「GeForce GTX 1060 6GB」を搭載したビデオカード、サイド強化ガラス採用の魅せるPCケースと、旬&魅力あるパーツの組み合わせになっている。
第2世代Ryzen 7搭載PCの構成 | ||
---|---|---|
CPU | AMD「Ryzen 7 2700」 (8コア/16スレッド、定格3.2GHz、最大4.1GHz、TDP 65W) |
3万8858円 |
マザーボード | ASRock「X470 Master SLI」(Socket AM4、X470、ATX) | 1万9980円 |
メモリー | Crucial(CFD販売)「W4U2666CM-8G」 (DDR4-2666、8GB×2枚) |
2万2800円 |
SSD | インテル「SSD 760p 256GB(SSDPEKKW256G8XT)」 (256GB、NVMe) |
1万3780円 |
SSD | インテル「SSD 545s 256GB(SSDSC2KW256G8X1)」 (256GB、SATA3) |
8980円 |
光学ドライブ | なし | |
ビデオカード | ASUS「STRIX-GTX1060-DC2O6G」 (GeForce GTX 1060、GDDR5 6GB) |
3万7980円 |
PCケース | JONSBO「U4」(ATX) | 8400円 |
電源ユニット | Cooler Master「MasterWatt 650(MPX-6501-AMAAB-JP)」 (80PLUS BRONZE 850W、ATX) |
8990円 |
総額(税込) | 15万9768円 |
※価格は5月20日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

この連載の記事
- 第89回 【今月の自作PCレシピ】Core i5で組むビジネス、学業におすすめのPC
- 第88回 【今月の自作PCレシピ】Apex Legendsを240Hzで遊びたい! arkスタッフがいま欲しいレシピはコレ
- 第87回 【今月の自作PCレシピ】165Hz駆動対応フルHD液晶込みで20万円以下のゲーミングPC
- 第86回 【今月の自作PCレシピ】ワットパフォーマンスが優秀なゲーミングPC
- 第85回 【今月の自作PCレシピ】春からPCゲーミングデビュー! コストを抑えたゲーミングPCを組もう
- 第84回 【今月の自作PCレシピ】総額67万円で作る至高のPC
- 第83回 【今月の自作PCレシピ】ASRockマザー”LiveMixer”で組むゲーマー&配信者注目レシピ
- 第82回 【今月の自作PCレシピ】新世代RyzenはEcoモード運用がおすすめ! Ryzen 5で組むゲーミング&クリエイティブマシン
- 第81回 【今月の自作PCレシピ】次世代を横目にコスト重視でゲーミングPCを組むならコレ
- 第80回 【今月の自作PCレシピ】ファンだけで約5万円! 派手さ最強クラスのマシン
- 第79回 【今月の自作PCレシピ】動画配信を想定した静音重視のPC
- この連載の一覧へ