パナソニックのデジタルメディアプレーヤー「SV-MV100」(実売3万円前後)は、同社のBlu-ray Discレコーダー「ブルーレイDIGA」と連携する仕組みを備えた、Android 2.1デバイスである。
Blu-ray DiscレコーダーをスマートフォンでコントロールできるAndroidアプリは、ソニーや東芝などから相次いで登場している。しかし、SV-MV100はこれらとは一線を画す機能を搭載している。
具体的には、2011年2月に発売された「DMR-BZT900」や「DMR-BZT800」など、最新の5機種と組み合わせることで、DIGAのHDDに記録した番組やDIGAで受信中の番組をSV-MV100でストリーミング再生ができる。加えて、録画番組をSV-MV100の内蔵メモリー(16GB)に転送することも可能だ。
つまり、DIGAで録画した番組をSV-MV100に転送すれば、外に持ち出して電車やバスなどで気軽に見られるというわけだ。
標準サイズのSDメモリーカードスロットを搭載
SV-MV100のスペックを見ていくと、液晶ディスプレーは3.5型で、解像度は854×480ドット。昨今のスマートフォンと比較すると画面自体は小さめだが、解像度は十分。本体サイズは幅119.7×奥行き14.7×高さ60mm(突起部除く)で、重量は約130gと気軽にポケットに入れて持ち運べるサイズだ。
IEEE 802.11b/gに対応した無線LANと、USB 2.0端子を備える。面白いのは、外部メモリー用として通常サイズのSDメモリーカードスロットを備えていること。昨今、スマートフォンをはじめとする携帯型のデバイスではmicroSDカードを利用するのが一般的だが、DIGAとの連携や容量などの観点から通常のSDメモリーカードスロットが採用されたものと思われる。
ちなみに2011年2月以前のDIGAでも、SDメモリーカードを介して録画番組をSV-MV100で再生することが可能だ。しかし、最新機種との組み合わせであれば、無線LAN経由で転送できるという大きなメリットがある。これにより、わざわざSDメモリーカードを抜き差しする手間が省ける。
バッテリーの持続時間は、液晶ディスプレーの明るさを最小にした状態で約12時間、明るさを最大にすると約7時間のビデオ再生が可能。充電はUSB経由で、充電時間は通常充電時で約4時間30分、エコ充電(90%充電)では約5時間となっている。通勤時にDIGAで録画した番組を視聴することをメインに考えるのであれば、駆動時間が短くて困るということはなさそうだ。
このほか、ワンセグチューナーとFMチューナーを備えて、単体でもテレビやFMラジオを視聴できる。加えて、無線LAN接続で利用可能なウェブブラウザーや「YouTube」、さらには音楽再生用のアプリも初期導入されている。
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