今回は、Androidスマートフォンの音楽プレーヤーとしての実力を検証してみたい。スマートフォンとして先行し、「iTunes」という強力な音楽プレーヤー(というか音楽プラットフォーム)を搭載する「iPhone」にどこまで迫っているのだろうか。
使用するのは、KDDIのスマートフォンの中でも注目度が高い、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「REGZA Phone IS04」。当初は買うかどうかを悩んでいたが、発売後に通りかかった家電量販店で在庫の有無を聞くと「白ならあります」と言われ、思わず衝動買いしてしまった。
とりあえず、REGZA Phoneの音楽再生機能を見てみよう。「ミュージック」というアプリケーションがプレインストールされており、これを使ってREGZA Phone本体にコピーした音楽ファイルを再生できる。
音楽ファイルの転送は、普通にエクスプローラでドラッグ&ドロップをすればいい。なお今回、REGZA Phoneを「Mac OS X」にも接続し、iTunesで管理している楽曲をドラッグ&ドロップしてみたが、当然ながら何の問題もなくコピーすることができた。
コピーが終わった後にアンマウントすると、REGZA Phone上に「メディアスキャン中」というメッセージが表示される。スキャンが完了するのを待ってミュージックアプリを立ち上げると、コピーしたファイルが自動的に認識されている。
ミュージックアプリの選曲は、曲別/アルバム別/アーティスト別/ジャンル別のいずれかで行なえるほか、プレイリストを作成する機能も用意されている。なお、ファイルに付加されたタグを見て自動的にアルバムやアーティストを認識してくれるため、タグさえ割り当てていれば特にフォルダーを使って分類する必要はない。
ウィジェットも用意されており、REGZA Phoneのホーム画面に配置すれば、いちいちアプリを立ち上げることなく、再生と一時停止、曲送り、曲戻しが可能だ。
音楽プレーヤーとしての基本的な機能は備えており、音楽を聴くということに対して特に問題はないが、不満なのはPCと音楽を同期するための手段が用意されていないこと。iPhoneであれば、iTunesに新しい曲を追加してUSBで接続すれば、自動的に同期が行なわれるが、REGZA Phoneにはそうした環境が用意されていない。
そこでぜひ試していただきたいのが、意外かもしれないが、老舗中の老舗のMP3プレーヤーである「Winamp」だ。
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