特集の最後を飾るBDレコーダーは、パナソニック「DIGA」と東芝「REGZAブルーレイ」だ。この2社は、DVDレコ時代の黎明期から製品を発売してきた、言わば老舗。パナソニックとパイオニアがそれぞれ単体DVDレコーダーを発売し、東芝が初めてHDD+DVDのレコーダーを発売したのがそれぞれの第1号機となるモデルだ。
今年、東芝がBD参入を果たし、久しぶりに両雄が並んだわけだが、最新モデルを見てもそれぞれの設計思想はしっかりと受け継がれており、同じBDレコであっても好対照と言えるほどに使用スタイルが異なる。今回は、この2メーカーの最上位モデルを詳しく紹介していく。
テレビと同じく簡単操作がウリ! パナソニック「DIGA」
DIGAはDVDレコーダー時代から、簡単操作を重視した設計になっており、それは現行モデルの操作メニューなどを見てもよく分かる。また、薄型・コンパクト化に意欲的なことも使い勝手の良さを重視したものだろう。
DIGAのラインナップは、3D対応の「BWT」系と2Dのみの「BW」系、そしてシングルチューナーの「BR」系がある。また新たに地デジ専用のハーフサイズモデルとして「DMR-BF200」も追加され、全部で4つのラインナップとなる。
パナソニック「DIGA」のラインナップ | ||||
---|---|---|---|---|
型番 | HDD容量 | HDMI出力 | チューナー | 実売価格 |
BWT3100 | 2TB | 2系統、3D対応 | Wチューナー | 22万円前後 |
BWT2100 | 1TB | 1系統、3D対応 | Wチューナー | 12万円前後 |
BWT1100 | 500GB | 1系統、3D対応 | Wチューナー | 9.5万円前後 |
BW890 | 1TB | 1系統 | Wチューナー | 11万円前後 |
BW690 | 500GB | 1系統 | Wチューナー | 8万円前後 |
BR590 | 500GB | 1系統 | シングルチューナー | 7万円前後 |
BR585 | 320GB | 1系統 | シングルチューナー | 5.5万円前後 |
BF200 | 320GB | 1系統 | シングルチューナー(地デジのみ) | 6万円前後 |
それぞれのシリーズの違いはHDD容量のほか、i.LINK端子の有無や搭載数、BDXL対応かどうかなど。長時間録画については、シングルチューナーのBR590/585およびBF200が最長10倍となるが、その他のモデルはすべて最長12.5倍。ダブルチューナーモデルならば、2番組同時に長時間録画が行なえるのも共通だ。
最上位シリーズのBWT系は、最上位モデルのBWT3100だけがプレミアムモデルとして位置付けられており、高画質回路の搭載や高音質化などが図られている。
モバイル機器への録画番組転送や
YouTube視聴ができる
まず、DIGA各モデル共通の操作メニューから見ていこう。メニューは目的別の名称で、設定メニューなどは「その他の機能」として別項目にしており、よく使う機能だけを見つけやすい場所に並べるようにしている。
モバイル機器への転送は、携帯電話ほか、SDメモリーカードスロット搭載の同社ポータブルテレビなどへ番組を転送できる。放送メディアを問わず、ワンセグまたは高画質(VGA)サイズでの転送が可能だ。
そして、ネットワーク機能では動画配信サービスとして「YouTube」の視聴もできるのが大きな特徴。DLNAのサーバー機能にも対応している。

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