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3D産業革命はプラズマから

パナが3Dテレビ&BDレコを製品化!

2010年02月09日 19時37分更新

文● ASCII.jp編集部

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 3D大画面テレビがついに製品化される。パナソニックから「3D VIERA」として、プラズマテレビ2機種(VTシリーズ)が発表された。54V型と50V型で発売は4月23日。

「VT2」シリーズ。予想実売価格は54V型が53万円前後、50V型が43万円前後

「VT2」シリーズ。予想実売価格は54V型が53万円前後、50V型が43万円前後

3Dグラスはテレビ1台につき1つ付属。追加で買う場合は1万円ほど

3Dグラスはテレビ1台につき1つ付属。追加で買う場合は1万円ほど

 あわせて、Blu-ray 3Dコンテンツの再生に対応したBlu-ray Discレコーダー「DIGA」3機種とBDプレーヤー1機種も発表された。こちらも4月23日発売となる。

 VTシリーズは、専用メガネで見る「フレームシーケンシャル方式」を採用する。右目用、左目用の映像を秒間60コマずつ相互に表示し、映像の表示とメガネ側のシャッターが連動。3D立体視が可能になる。

 プラズマパネルは新開発の「フル・ブラックパネル」を採用。二重像(クロストーク)を低減するため、残光を従来の約3分の1まで短くした「高密度蛍光体」を搭載する。また、従来の「暗→明」から「明→暗」の順で発光させる新しい制御技術を採用することで、最小輝度からの残光となり、残光自体をを大幅に減らした。

3Dグラスの仕組み

3Dグラスの仕組み

デザインにもこだわり

デザインにもこだわり

 さらに、アクティブシャッター式の3Dグラスは、プラズマの発光に合わせてシャッターの開閉を行なう。このため、映像(1コマ)の表示が終わった段階でシャッターを閉じるため、不要な残光をカットできる。

 パネル前面には「低反射ディープブラックフィルター」を搭載。今年1月発表の「VIERA G2」シリーズに搭載された「低反射ブラックフィルター」と比較して、フィルターの光学特性をアップしているという。

「DMR-BWT3000」

「DMR-BWT3000」

前面の蓋を開けると、IEEE 1394端子にSDメモリーカードスロット、USB端子、B-CASカードスロットなどがある

前面の蓋を開けると、IEEE 1394端子にSDメモリーカードスロット、USB端子、B-CASカードスロットなどがある

背面

背面。BWT3000と2000はHDMI出力を2系統搭載する

 「DIGA」は、2TB HDD内蔵の「DMR-BWT3000」(予想実売価格30万円前後)、1TB HDD内蔵の「DMR-BWT2000」(同20万円前後)、750GB HDD内蔵の「DMR-BWT1000」(同16万円前後)の3機種を用意。

 Blu-ray Disc Association(BDA)の「Blu-ray 3D」規格で採用された「MPEG-4 MVC」というフォーマットの再生に対応。MPEG-4 MVCは右目用と左目用のフルHD映像を収納する形式で、どちらか一方を基準映像とし、もう片方の映像は重複する部分を記録しない。

 このため、2つのフルHD映像をそのまま記録する場合に比べて、約1.3倍の圧縮率アップになるという。ちなみにMVCはMultiview Video Codingの略。

 また、従来からの「マルチタップ方式」(上下左右の複数の信号を参照して画像を補正する)を3D映像に適用(右目用と左目用の映像にそれぞれマルチタップ補正)する「3Dマルチタップ」機能を搭載する。

 最上位機種のDMR-BWT3000には画像処理回路として「新リアルクロマプロセッサ plus」を採用。フルハイビジョン映像をシーンごとに4つの周波数帯に分けて最適化する「ディテール・クラリティ・プロセッサ for BD」などを搭載する。

DMR-BWT3000のリモコンはRF(無線)方式。蓋をオープンしなくても数字キーが使えるようになった。

DMR-BWT3000のリモコンはRF(無線)方式。蓋をオープンしなくても数字キーが使えるようになった

BDプレーヤー「DMP-BDT900」(予想実売価格13万円前後)

BDプレーヤー「DMP-BDT900」(予想実売価格13万円前後)

 3Dソフトに関しては、パナソニックハリウッド研究所がオーサリングサービスを開始しており、年末には3DのBDタイトルが登場するとのこと。また、放送に関しては、今夏に3D放送を開始する「スカパー! HD」の録画に対応。さらにDIGAには3D映像コンテンツを11本(約20分)収録する。

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