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COMPUTEX TAIPEI 2010レポート 第15回

新製品続々! 2010年は3DステレオPC元年になるか!?

2010年06月04日 13時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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NVIDIA 3D Vision Surround対応システムのデモ

GIGABYTEブースに展示されていた、NVIDIAの「NVIDIA 3D Vision Surround」対応システムのデモ。ASUSTeKやAcerでも同じシステムが出展され、注目を集めていた

 CPUやGPU、チップセットにめぼしい新製品がない時期とあって、パソコン本体系ではいまいち新鮮味のある製品が少ない今年のCOMPUTEX TAIPEI。そんな中、大手PCベンダーが力を入れているのが、3Dステレオ映像表示に対応するパソコンだ。

 今回はそうした各社の3Dステレオ映像対応のパソコンや周辺機器などをまとめてご紹介しよう。日本での販売も楽しみなものばかりだ。


3D Vision対応製品に力を入れるASUSTeK

 3Dステレオ映像対応パソコンに特に力を入れているのが、台湾ASUSTeK Computerだ。世界に先駆けて発売した、3Dステレオ映像対応のゲーミングノート「G51Jx 3D」はもちろん、オールインワンデスクトップ(AIO PC)や「3D Vision Surround」システム、3Dステレオ映像に対応する大型液晶ディスプレーなどが出展されていた。

 ASUSTeKの3Dステレオ映像対応製品は、いずれもNVIDIAの3D Vision対応となっている。

EeeTop PC ET2400XVT

ASUSTeKのAIO PC「EeeTop PC ET2400XVT」。23.6型のタッチパネル内蔵フルHDディスプレーと、ノート向けCPUのCore i7-720QMを搭載。BDドライブも内蔵し、NVIDIAの3D Visionに対応する

「初の3D Ready 27インチワイドディスプレー」というふれ込みの液晶ディスプレー「PG27H」

「初の3D Ready 27インチワイドディスプレー」というふれ込みの液晶ディスプレー「PG27H」。解像度はフルHDで3D Vision対応

G51Jx 3D

3D Vision対応ノート「G51Jx 3D」も出展。ただしすでに発売済みなので、あまり注目はされていないようだった


MSIやAcerはAMD系の3D技術に対応

 台湾MSI Computerも、3Dステレオ映像に力を入れていたPCベンダーのひとつ。特にCOMPUTEX前日に発表したAIO PC「Wind Top AE2420 3D」は、GPUにMobility Radeon HD 5730を搭載し、AMD系の3Dステレオ映像技術に対応するのが特徴である。

MSIの「AE2420 3D」

MSIの「AE2420 3D」。NECに先を越されて惜しくも世界初は逃したが、タッチパネルディスプレーを搭載し、ゲームの3Dステレオ表示にも対応するなど、機能面ではこちらの方が充実している

3Dステレオ表示のゲームも快適に動くパフォーマンスを実現

Core i5-650とMobility Radeon HD 5730により、3Dステレオ表示のゲームも快適に動くパフォーマンスを実現。ゲームに対応しないVALUESTAR Nよりも、楽しめる3Dコンテンツは豊富だ

 台湾Acerも、AMD系の3Dステレオ映像表示に対応するノートパソコン「Aspire 5740DG」を出展していた。こちらはGPUに、ミドルクラスのMobility Radeon HD 5650を採用している。高価なフルHDディスプレー搭載の製品よりは、手の届きやすい値段になりそうだ。

Aspire 5740DG

Acerの「Aspire 5740DG」。15.6型ディスプレーとミドルクラスGPUを搭載。別記事によれば眼鏡も偏光板式なので、価格は安めと期待される

3Dステレオ映像対応のプロジェクター「H5360」

Aspire 5740DGの隣には、3Dステレオ映像対応のプロジェクター「H5360」も展示されていた。NVIDIAの3D VisionとDLP 3Dに対応する。解像度は1280×720ドットで、HDMI入力に対応

余談に近いが、AMD自身のブースでも、大きなスクリーンを使った3Dステレオ映像のデモ展示が行なわれている。ところが周囲の照明が明るく映像が暗いため、肝心の画面がほとんど見えない。来場者の関心も高かっただけに残念だ

 余談になるが、各社が出展していた3D Vision Surroundのデモをひととおり試した印象としては、あの大がかりなシステムが実用的なゲームは、かなり限られるように思える。パッと見の迫力はあるが、どうしてもゲーム時は中央のディスプレーに視線が固定されてしまい、左右の画面まで見る必要があまりない。FPSで一部役立つかなというほか、レースゲームよりも「Grand Theft Auto」シリーズのような、人や車が行き交う市街地を走るゲームでは、左右の視野が広いことで有利になるかと感じた。

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