CPUやGPU、チップセットにめぼしい新製品がない時期とあって、パソコン本体系ではいまいち新鮮味のある製品が少ない今年のCOMPUTEX TAIPEI。そんな中、大手PCベンダーが力を入れているのが、3Dステレオ映像表示に対応するパソコンだ。
今回はそうした各社の3Dステレオ映像対応のパソコンや周辺機器などをまとめてご紹介しよう。日本での販売も楽しみなものばかりだ。
3D Vision対応製品に力を入れるASUSTeK
3Dステレオ映像対応パソコンに特に力を入れているのが、台湾ASUSTeK Computerだ。世界に先駆けて発売した、3Dステレオ映像対応のゲーミングノート「G51Jx 3D」はもちろん、オールインワンデスクトップ(AIO PC)や「3D Vision Surround」システム、3Dステレオ映像に対応する大型液晶ディスプレーなどが出展されていた。
ASUSTeKの3Dステレオ映像対応製品は、いずれもNVIDIAの3D Vision対応となっている。
MSIやAcerはAMD系の3D技術に対応
台湾MSI Computerも、3Dステレオ映像に力を入れていたPCベンダーのひとつ。特にCOMPUTEX前日に発表したAIO PC「Wind Top AE2420 3D」は、GPUにMobility Radeon HD 5730を搭載し、AMD系の3Dステレオ映像技術に対応するのが特徴である。
台湾Acerも、AMD系の3Dステレオ映像表示に対応するノートパソコン「Aspire 5740DG」を出展していた。こちらはGPUに、ミドルクラスのMobility Radeon HD 5650を採用している。高価なフルHDディスプレー搭載の製品よりは、手の届きやすい値段になりそうだ。
余談になるが、各社が出展していた3D Vision Surroundのデモをひととおり試した印象としては、あの大がかりなシステムが実用的なゲームは、かなり限られるように思える。パッと見の迫力はあるが、どうしてもゲーム時は中央のディスプレーに視線が固定されてしまい、左右の画面まで見る必要があまりない。FPSで一部役立つかなというほか、レースゲームよりも「Grand Theft Auto」シリーズのような、人や車が行き交う市街地を走るゲームでは、左右の視野が広いことで有利になるかと感じた。
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