iPadが巻き起こしたタブレットコンピューターブーム。それに対抗するべく、インテルやマイクロソフト、NVIDIAやGoogleは、スマートフォンやタブレットに適したOSやプロセッサーを次々とリリースしており、PC業界はちょっとしたタブレットラッシュとなりつつある。
この種のブームには敏感なCOMPUTEX出展企業も、数多くのタブレット端末を出展していた。それでは各社の最新タブレットを見ていこう。
ASUSTeKはTegra搭載の合体タブレットを出展
COMPUTEXレポートの第2回にもあるとおり、ASUSTeK Computerが出展したタブレット「Eee Pad」は、他社のそれよりもデザイン、機能面で抜きん出た製品となっている。
注目すべき点はすっきりとした無駄のないデザインと、キーボード部分との組み合わせが可能な点だ。小さなスタンドが付いたキーボードに、横向きのタブレット部分を載せると、しゃれたモバイルノートに早変わりする。
12インチモデルの「EP121」はCore 2 DuoプロセッサーなどとWindows 7を搭載するオーソドックスなノートパソコンだが、10インチモデルの「EP101TC」は、NVIDIAの「T20」プロセッサーを搭載する。いわゆるTegra 2と呼ばれる世代のSoCである。ゆえにOSもWindows 7ではなく、組み込み用のWindows Embedded 7となっている。512MBのメモリーとIEEE 802.11b/g/n無線LAN機能を内蔵。ストレージは16/32/64GBのSSDを搭載するという。どちらも発売が楽しみな製品だが、発売時期は2011年第1四半期ということで、まだまだ先のようだ。
いわゆるタブレット型コンピューターとは違うが、モノクロ液晶パネルを搭載する「Eee Tablet」も出展されている。電子書籍リーダー風の製品だが、読むだけでなく書くことも重視しており、付属のペンで手書きのデータを書き残せる。
こちらは2010年第3四半期発売の予定とのこと。299~399ドル程度の価格を狙うというが、日本での商品展開はあるのだろうか。
洗練されたデザインと特殊なギミックを搭載するASUSTeKに対して、競合のMSIはオーソドックスなスタイルのWindowsタブレット「Wind Pad 100」を参考出品していた。CPUはAtom N400番台で、OSにはWindows 7 Home Premiumを搭載する。
MS&インテルブースにはWindowsタブレットが多数
マイクロソフトとインテルのブースには、WindowsやインテルCPUを搭載した各社のタブレットが一同に出展されていた。もっとも目に付くのは、CPUにAtom Z500番台かN400番台を搭載したもので、OSにはWindows 7のStarterやHome Premiumをそのまま使っている。
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