ディーゼルとは思えない静寂
クラスを超えた「大人の重厚感」
パワートレインは1949㏄直列4気筒ディーゼルターボ。最高出力150PS、最大トルク320N・mと、十分すぎるほどのパワーを発生します。このエンジンの良いところは、ディーゼルとは思えないほど静かで振動が少ないこと。そして低速域からトルクが太く、街中で2000回転以上を回すことも少ないことから、さらに静か。走行モードをスポーツモードにするとスピーカーから疑似エンジン音が聴こえるけれど、それとて結構静か。
「メルセデスのディーゼルは他社に比べて静か」という法則は、Aクラスにも活きているようです。気になる燃費は街乗りで13km/Lを記録。軽油ですので、2Lエンジン車としては、かなり経済的な方だと思います。
そういうエンジンを搭載していることも相まって、とても大人のクルマという印象。そして剛体感が高く、コンパクトハッチとは思えない安心感があります。ステアリングも比較的重めで、このフィールもオトナ。「あ、メルセデスに乗っているんだ」という気分を充たし、「これで600万円は安い!」と思わず口走るほど。
ゴルフ・1シリーズと比較
最後に選ぶべきはどれ?
さて、Aクラスのライバルといえば、VW・ゴルフとBMW・1シリーズでしょうか。これら2車種は、一見、A200dアーバンスターズより安く見えますが、オプションを入れると案外同じような値段になります(厳密に言えばVWの方が少し安いですが)。
ライバルと比べると、メルセデスが最も足が硬めで重厚な乗り味。ゴルフと1シリーズの方がソフトで、渋滞の街乗りなどは好まれるでしょう。一方、高速道路ではメルセデスに軍配が上がります。VWとBMWのディーゼルエンジンは、メルセデスほど静粛ではないので、そこは悩ましいところです。
そして価格はグンと上がってしまいますが、BMW 1シリーズにはBMW M135 xDrive、VWゴルフにはGTiとRというホットモデルがあるのに対し、Aクラスにはそれに該当するモデル(メルセデスAMG A45)が終売してしまいました。オトナなAクラスか、堅実なゴルフか、スポーティーな1シリーズ、という棲み分けはありますが、どれを買っても後悔しない、そんな気がします。
【まとめ】「安いから」ではなく「Aクラスだから」欲しい
文頭で「お金はないけれどメルセデス・ベンツに乗りたい!」などと書きましたが、乗っているうちに、扱いやすさと乗り味で「Aクラスじゃないとダメなんだ――」という気持ちになったことを素直に報告します。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第675回
自動車
街乗りは不便でも悪路走破性は最強! ファミリーカー目線で斬る「ジムニー ノマド」のリアルな実力 - 第674回
自動車
軽自動車なのにフラッグシップ級の充実度! 三菱・新型デリカミニの最新コネクテッド機能を徹底検証 - 第673回
自動車
【予算30万円台】車中泊もこなす神コスパ! 日産「ウイングロード」の中古を推したい3つの理由 - 第672回
自動車
さらばA110。プロが自腹買いする名車。最後の過激な限定車「アルピーヌ A110 R 70」の魔力 - 第671回
自動車
15年前のクルマと侮るなかれ! 燃費22.5km/Lの実力派、2代目ソリオを再評価する - 第670回
自動車
e-4ORCEでついに完成形へ! 35周年の日産のミニバン「セレナ」が選ばれ続ける理由 - 第669回
自動車
椅子が外れて広大な荷室に!? ルノー「グランカングー」は国産ミニバンとココが違う - 第668回
自動車
「NSXでキャンプ」は実在した!? テールゲートに荷物を詰め込むスーパーカー・アウトドアの衝撃 - 第667回
自動車
さよならMAZDA2。消えゆくマツダの看板小型車は「今こそ買うべき最強のホットハッチ」だった - 第666回
自動車
国産ミニバンに飽きたらコレ! クセ強なフランス車「ベルランゴ」は長距離ドライブの最高の相棒だった







