「PLATEAU✕ストーリーテリング」で、都市の面白さを伝える“自分だけのストーリー”を作る
青山学院大学・フェリス女学院大学合同「PLATEAU ストーリーテリングハッカソン 2023」レポート
これらのほか、受賞には至らなかったが、さまざまな作品が誕生した。中にはPLATEAUのデータをうまく扱えなかったチームもあるが、いずれも自分の好きなものを伝えるという点で、どれもユニークな作品に仕上がっている。
チーム「松浦寿治」
乃木坂46の元メンバー齋藤飛鳥の卒業をテーマにした作品。主にミュージックビデオに出てくるロケ地と卒業するぎりぎりまで行われていたイベントの会場を追いかけるというストーリーだ。
チーム「Iberis」
昔話をテーマにした作品。昔話からは、昔の日本人が何を大切に生きていたのかを読み解くことができる。現代を生きる私たちにとって、それは先達からの教訓であるとする。桃太郎、浦島太郎、因幡の白兎など、おなじみの昔話がその舞台と推測される場所とともに紹介されている。
チーム「原朱里」
シンガーソングライター・藤井風のミュージックビデオをテーマにした作品。メインとなる渋谷の街並みがモノクロで描写されており、まるで違ったような場所にいる感じがしたことに惹かれたという。
チーム「奈阿(ナア)」
城をテーマにした作品。全国の城を巡りながら、写真撮影のスポットや城から見える景色を紹介する。また、それぞれの城の入場者数を赤い球体で表示している。本来は高さで比較したかったというが、今回はここまでとのこと。
チーム「鈴木希美」
自分の好きなK-POPの男性グループ「NCT」を取り上げた作品。来日時に彼らが訪れたスポット、コンサートやステージなどを行った場所をピックアップして紹介している。
チーム「富嶽三十六景 江戸巡り」
お気に入りの浮世絵だという葛飾北斎の『富嶽三十六景』をテーマにした作品。江戸日本橋から始まり、江戸名所のひとつだったという「青山円座松」や、江戸時代は農村地帯だったという現在の原宿近辺の「隠田の水車」などを巡っていく。
総評として古橋教授は、「2週間という短い期間だったが、みなさん何とか形にすることができた。今回で終わりということではなく、この経験も踏まえて、より良いコンテンツに仕上げていくことにぜひ挑戦し続けてほしい」とまとめた。
「PLATEAU VIEW」や「Re:Earth」といったツールもバージョンアップを続けている。こうしたデジタルコンテンツを作成するノウハウ、Tipsの類いはまさにこれからナレッジ化されていこうという段階だ。