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松村太郎の「"it"トレンド」 第313回

「10年後にはみんなEVになるんだから」と人は言うけれど

2022年03月26日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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1500万円か、500万円か

 今乗っているのは2トンを超える大きめなクルマ。米国から日本に帰ってきて、現地で乗りそびれた大きくゆったりとしたSUVへの憧れを、道が狭い日本で果たしてしまった、というと言い方は悪いのですが。

 トルクフルなディーゼルエンジンで、車体は重くとも踏み込めばちゃんと加速し、燃費も普段の街乗りで10km/l前後、遠出をすると15km/lで航続距離は1000km以上になります。給油頻度は月1.5回で故障もない、手のかからないクルマでした。(正直、かなり気に入っています)

 ただ、乗り換える場合は難儀だと言うことは予想していました。というのもトルクが620N・m(63.2kg・m)もあり、このパワフルさを踏襲する内燃機関のクルマに乗り換える場合、いっぱいお金を出さなければ、もう体験できないんだろうな、という諦めがありました。このクルマ自体は当たりでしたが、カーライフを長い視点で見ると悪手だったわけです。

 そこで1月に試乗したTesla Model 3ロングレンジです。200kgほど軽いクルマで同じようなパワフルさ。かっ飛んでいくような速さです。しかもSUVからセダンに変わるので、ただでさえも車高が低いのですが、バッテリーが底面にあるためにさらに低重心が極まり、どっしりとした安定感。ガソリンエンジンで同じような性能を買おうとすると、1500万円ぐらいになっちゃうレベルの性能だと感じてしまったのです……。

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