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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第199回

挙動制御技術で最強に強まったロードスター「990S」をロードスター乗りのモデルがチェック

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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真のライトウェイトスポーツ「990S」

 このKPC搭載に合わせ、より一層ライトウェイトな走りを追求したモデルが登場しました。それが「990S」です。990Sは、従来の軽量グレードであるSに、RAYS製の鍛造16インチアルミホイールやブレンボのブレーキキャリパー採用によるバネ下重量の低減。それに伴うダンパーやコイルの見直し、電動パワステのリセッティング、エンジンの制御マップを変更したもの。Sの27万円差で鍛造アルミホイール、ブレンボのブレーキシステムが手に入るというだけでもお買い得な上に、最軽量モデルということもあり、今では数少ない真のライトウェイトスポーツ。注目するなという方が無理というものです。

 徹底的に軽量化にこだわった990Sは相当ストイック。NDロードスターは、ATとMTで70kg近い重量差があるのですが、それを軽い方のMTのみに設定することで、サスペンションセッティングなどが、よりピンポイントで狙えるようになったのだとか。それゆえ990SはSRSサイドエアバッグ以外のメーカーオプションの設定がない潔さ! 当然ナビもありません! ちなみに990Sというグレード名は、もともとあった最軽量グレード「S」が車重990kgだそうで、それをベースに軽量化などを施したことに由来するそうです。

 インテリアは他グレードと比べて随分質素なもの。いわゆるクロームメッキパーツなどはありません。その代わり990S専用装備として、エアコンの吹出口(ルーバーリング)やブレーキキャリパーに青を配色。これはNDのモデルの中で、最軽量であることを青で表現したのだそう。

 さらに試乗車は新色の深い青「ディープブルーメタリックマイカ」で、幌の部分もブルー。「この色、とてもイイです!」と、もともと気に入っていって購入したクルマとはいえ、いっそうND型にゾッコンの様子。

 「990Sが、どう違うのか気になって気になって、夜も眠れなかったですよ」と、早く乗りたくて仕方ない様子の唯さん。驚くべきことに、事前にネットニュースを読んで、そうとう勉強してきたようで、筆者以上に990Sについて詳しい状態。「早く走りましょう! 時間がもったいないです」というと、サッサとドライビングシートへ。

足が柔らかいのに高速で旋回できる

 唯さんが所有されているのは、S スペシャルパッケージというグレードは、Sと比べてスペシャル分として約40kgほど重い仕様。それに対してどう違うのかが、ライトウェイトスポーツ大好き女子の唯さんにとって最大の関心事です。その第一声は「なにこれ、ぜんぜん違う! めっちゃイイ!」と、大げさでも何でもなく驚嘆の声を挙げるではありませんか。「とても柔らかいんですよ。スタビライザーがないからロールもします。でも乗り心地がよいですし、なにより運転していてすごく楽しいです」と声を大にしての大絶賛。

 スピードレンジはKPC搭載のRSグレードよりも上がって、高速コーナー完全克服といったところ。「まるで地面に吸い付いているかのように走るんですよ。柔らかいのに腰砕けにはならないんです。だから早く旋回できるんですよ。それにこの柔らかさだったら、街乗りだって快適。990Sグレード、マジでイイです! 最高!」というわけで、唯さんはパーティーモードに突入。

 唯さんの言葉どおり、盛大にロールします。助手席に座っている方は、右へ左へと大騒ぎ。でもロールするのに早く旋回することに驚くほかありません。RSグレードに代表される速いクルマは足が硬い、という概念を覆しているのです。いや、極限状態ではRSの方が高速で旋回できるでしょう。ですが、990Sは誰でも1ランクアップの速さで回頭できる雰囲気なのです。しかも楽しく。このセッティングを作ったマツダに乾杯です!

 「ホントこの990S、マジで欲しいです」と唯さん。最近愛読している「ジェイソン流 お金の増やし方」を真剣な面持ちで読み始めました。

 速いクルマはいっぱいあります。でも楽しいクルマってそうはありません。その中で990Sは、おそらく頭ひとつ、いや2つ分くらい抜けた楽しい1台であることに違いありません。それはライトウェイトスポーツの原点でもある「操る楽しさ」を追求した結果なのかも。ガソリンエンジン搭載ロードスターの最終形として、マツダが最高傑作を世に送り出したことを、唯さんの笑顔を見ながら確信しました。

■関連サイト

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新 唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。

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