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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第73回

【今月の自作PCレシピ】2022年新春の高コスパ自作は第12世代Core i5でキマリ!

2022年01月18日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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CPUの高コスパを活かすB660マザーボード

 マザーボードはMSIの「MAG B660 TOMAHAWK WIFI DDR4」をチョイス。搭載するインテルB660チップセットはエントリー向けとあって、チップセット内蔵のPCI Express4.0レーン数がZ690/H670の半分となる6レーンに、CPU-PCH間もDMI4.0採用は同じだが×8から×4に減っている。

 とは言え、紅谷さんチョイスの「MAG B660 TOMAHAWK WIFI DDR4」は、B660搭載マザーボードながら、CPU経由とチップセット経由の、計2基のPCIe4.0×4 NVMe M.2 SSDを搭載でき、M.2ヒートシンクを2基標準で備えている。

 そのうえ、子供部屋などに新たにネットワークを引かなくても高速通信を実現できるWi-Fi 6を装備。さらに60A SPS 12+1フェーズの強力な電源回路に、8ピン×2のATX電源コネクターを備えるなど、将来的にCore i7/i9へのアップグレードも十分視野に入れられるスペックを備えている。

 メインストレージは、コストパフォーマンスを重視してPCIe4.0対応ではなくPCIe3.0×4 NVMeにしている。紅谷さんが選んだのはWestern Digitalの最新エントリーSSD「WD Blue SN570 NVMe SSD」の1TBモデル。リード・ライトともに3000MB/秒台と高速で、価格は1万2500円前後と手ごろになっている。

MSI「MAG B660 TOMAHAWK WIFI DDR4」。エントリーのB660チップセット搭載マザーボードとしては、2万7079円と高価だが、長く使える性能を有している

2.5G LANやWi-Fi 6、7.1chサウンドなど、必要十分な機能を備える

メモリーはDDR4-3200の16GB×2を搭載。複数タブでのブラウジングからゲームや写真編集まで、困ることはない

Western Digital「WD Blue SN570 NVMe SSD」。DRAMキャッシュレスモデルになる

環境は異なるが実測でリード3500MB/秒、ライト3100MB/秒台のアクセス速度を発揮

PCケースとCPUクーラーは鉄板の組み合わせに!

 PCケースで最近人気となっているのが、昨年10月にNZXTから登場したコンパクトミドルタワーPCケース「H510 Flow」になる。2019年の発売以来、定番となっている「H510」のフロントパネルをメッシュ仕様に変更したエアフロー強化タイプだ。

 ウォーターブロックに内蔵されたインフィニティーミラーによる独特のLED演出を楽しめるNZXTの鉄板オールインワン水冷ユニット「KRAKEN」シリーズとの相性もバッチリで、「H510 Flow」+「KRAKEN」シリーズは、ここ最近の鉄板の組み合わせになっているという。

 価格も1万1000円前後とお手ごろ。それでいて高発熱なビデオカードを搭載したゲーミングPCも安心のフロントからの強力なエアフローや、RGB LEDファンを組み合わせた魅せる系といった幅広い構成に対応できる。もちろん、360mmラジエーターは搭載できないといったマイナス面はあるが、メインストリームの多くのPC構成を組み込める。

PCケースの定番のひとつとなるNZXT「H510 Flow」。価格は1万1000円になる

フロントメッシュパネル。エアフローを強化するとともに、魅せる系要素との相性も良い

スッキリした内部構造。表面には各種ケーブルを隠せるバーを、裏面にはケーブルをキレイに配線するためのケーブルガイドを備えている

 CPUクーラーは、Core i5-12400Fにはオーバースペックになるが、280mラジエーターを採用する「KRAKEN X63」を組み合わせている。むしろ冷却能力に余裕があるため、CPUの性能を最大限に引き出す電力制限のないブースト状態(Maximum Turbo Power時)でも不安なく使える。

 現状、KRAKENシリーズにはLGA1700マウンターが付属していないため、購入者が代理店にマウンターを申し込む必要がある。到着まではCore i5-12400Fに標準で付属しているCPUクーラーを使おう。

 なお、PCケースフロントに標準装備の120mmファンは、トップに移動することで、フロントの140mmラジエーターファン×2基(吸気)、リア/トップ120mmファン(排気)と吸排気のバランスも問題なしだ。

ウォーターブロック部のインフィニティーミラーがカッコいいNZXT「KRAKEN X63」。280mmサイズのラジエーターを採用する

Seasonic OEMの高品質電源ユニット

 電源ユニットは、NZXTの750W 80PLUS GOLD認証「C750M」だ。高品質電源ユニットの鉄板SeasonicのOEM品ながら、1万3800円とこちらもコスパ優秀になっている。フルプラグイン仕様で、内蔵ファンを低負荷時に停止させるセミファンレスモードと常時回転モードを背面ボタンで切り替えできる。

ハイエンドビデオカードにも十分対応できる容量750WのNZXT「C750M」

【取材協力】

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