最新パーツ性能チェック 第316回
ROG Swift PG259QNRとROG Chakram Coreで検証
NVIDIA Reflexでゲームの遅延を削減!360Hz液晶でわかったFortniteやVALORANTでの効果
2020年10月20日 22時00分更新
NVIDIA Reflexの効果に疑問が出た
「Call of Duty: Modern Warfare」
「Fortnite」、「VALORANT」に続いてNVIDIA Reflex対応を果たした「Call of Duty: Modern Warfare」(以降、CoD:MWと略)でも試してみよう。なお、CoDシリーズの新作「Call of Duty: Black OPs - Cold War」(以降、CoD:BOCWと略)もNVIDIA Reflexに対応しているが、テストに先立ちβアクセス権を獲得できたが、βテストにつきほかのプレイヤーとのプレイが必須であったため、今回は「CoD:MW」のみで検証した。
ここでは解像度はフルHD、画質は最高設定とし、マルチプレイのカスタムゲームで“Aisle 9”を選択。マップ上の同一ポイントで銃(PKM)を100発撃った時のシステムレイテンシーを計測した。CoD:MWはDirectX 12ベースなので低遅延モードは計測に加えていない。
まず驚いたのはこのゲームのレイテンシーがかなり大きいこと。今回の検証環境でもGeForce GTX 1650 SUPERなら100fps以上は出せるシーンで計測したが、「Fortnite」や「VALORANT」に比べるとかなり大きい値だ。別種の銃でも大差ない値だったため、「CoD:MW」の設計がレイテンシーをかなり多めに確保している可能性がある。レンダリングラグを多く確保してネットワークラグを感じにくくするため、などの理由が考えられる。
それでもVsyncオフ時に比べると、NVIDIA Reflexを使うと平均5~6ms短縮するという結果が得られた。レイテンシー全体からすると微々たるものではあるが、少しでも先手を打ちたい時にはNVIDIA Reflexは有効にしておくべき設定と言えるだろう。
最低値はReflex+ブースト時もしくはReflex時であることがわかるが、Vsyncオフ時のデータと棲み分けできてきるとは言えない結果となった。
ヒストグラムで比べると、Vsyncオフ時の山がほんの少し右寄り、ほかは左寄りという印象はあるが、このデータでも決定的な差異は見いだせない。Reflex+ブースト時のほうがReflex時よりも微妙に左寄りに見えるが、どちらも135~138msあたりのデータが出ているため、どちらが優秀とも言えない(元々そういう設定なのでこれは当然か)。もう少し劇的な効果を期待していた人には残念な結果となった。
この連載の記事
-
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック -
第446回
デジタル
「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は“約束された”最強のCPUになれたのか? ベンチマークで見えた利点と欠点 -
第445回
デジタル
「Ryzen 7 9700X」「Ryzen 5 9600X」のゲーミング性能はゲームキングRyzen 7 7800X3Dに勝てる? -
第444回
sponsored
AI時代だからこそNVMe SSDで強化!! 新登場「WD BLUE SN5000」速攻レビュー - この連載の一覧へ