このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

最新パーツ性能チェック 第315回

BlenderやV-Ray、Premiere Pro、DaVinci Resolve Studioなどをテスト

CGや動画編集におけるGeForce RTX 3080/RTX 3090の性能を徹底検証

2020年10月14日 16時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

8K動画編集を「DaVinci Resolve Studio」で試すと……?

 最後は「DaVinci Resolve Studio」で締め括ろう。Premiere Pro 2020よりもハイパワーGPUを活用できる設計のソフトなので、今回の検証には最適だ。4つのプロジェクトをH.264のMP4形式にエンコードする時間を計測する。

 グラフ中に出現する「Wedding_Heavy」はGaussian BlurやOFX Glowなどエフェクト多めのもの(約50秒)、「SuperScale 4x HD」はフルHDの動画をDaVinci Resolve StudioのSuper Scaleで4Kにアップコンバートしたもの(約15秒)で、それぞれ4K/10Mbpsで出力した。「RED 8K」はRED 8Kのクリップを並べ、色補正やトランジションなどの簡単な編集を施したプロジェクト(約2分半)で、8K/87Mbpsで出力している。

 また、DaVinci Resolve StudioではGPUエンコードも選べるが、CPUエンコードと大差ないケースが多々見られたので、ここではエンコーダー設定で「Native」を選択している。

DaVinci Resolve StudioでSuperScale4x HDをエンコード中のVRAM消費量を調べると瞬間的に18GBに上がることはあったものの、その後は11GB強で安定していた

RED 8KではVRAMを16GB以上消費している

VRAM搭載量の少ないGPU(図はRTX 3080 FEの場合)でRED 8Kのエンコードを行なうと、途中でエラーが出る

DaVinci Resolve Studioによるエンコード時間

 VRAM消費量がVRAM搭載量に収まるなら、動画エンコード速度はPremiere Pro 2020と同様、GPUの性能序列がそのまま反映される。また、エフェクトを多めに使うWedding_Heavyよりも、単なるアップコンバートであるSuperScale 4x HDのほうがGPUへの負荷が大きいこともわかった。

 その一方で、VRAM消費量が激増するRED 8Kを完走できたのはVRAMを24GB搭載するTITAN RTXとRTX 3090 FEのみ。今回試したプロジェクトにおいては、両者のエンコード時間の差はわずかだが、Wedding_HeavyやSuperScale 4x HDの結果も考え合わせると、動画編集用としてはTITAN RTXよりもRTX 3090のほうが好適なことは間違いない。

まとめ:RTX 3090/3080はCG/動画制作でも強い味方になる
RTX 3090の価値はヘビーなクリエイティブ環境でこそ生きる

 以上で検証は終了だ。RTX 3090及びRTX 3080はほぼすべてのシチュエーションにおいて、既存のRTX 20シリーズやTITAN RTXを上回る性能を発揮した。ゲームにおけるRTX 3080に対するRTX 3090のパフォーマンス比については納得がいかない人もいたと思う。しかしながら、時間短縮が至上命題であるクリエイティブ系処理においては、RTX 3090の強さに疑問を差し挟む余地はない。

 32万円のTITAN RTXよりもずっと安いRTX 3090で、TITAN RTXと比べて処理時間を大幅に短縮できるのだから、費用対効果は確実に向上している。RTX 3080もVRAM消費量がマイルドなうちはTITAN RTXを超える性能を発揮できるので、作りたい作品規模によってベストな選択が変わる、といったところだろう。

 ただ残念なことに、未だにRTX 30シリーズは品薄状態が続いている。ほんの少しずつ流通量は増えているようだが、購入が遅れてしまった結果、創作意欲も削がれてしまっては意味がない。ライバルであるAMDも次世代GPU「Radeon RX 6000シリーズ」をチラ見せをしているので、NVIDIAには生産量でもうひと踏ん張りしていただきたいところだ。

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中