仕事の生産性を落とさずに
子どもの相手をするには?
アスキー編集部が完全テレワークに移行して1ヵ月。最初は余裕じゃんと思っていたが、途中からある問題が勃発した。筆者は3歳児の父親でもあるのだが、先週から保育園も休園になり、子どもが毎日家にいるのである。妻はテレワークができない職種なので、基本的に平日は出勤している(今でこそかなり減ったが)。そうすると、テレワーク中の筆者がひとりで子どもの面倒を見ないといけないワケだ。いわゆるワンオペ育児である(ワンオペレーション、ひとりで育児するということ)。
これまでも土日などは結構ワンオペ育児をしていたこともあり、「まあ大丈夫だろう」と気楽に構えていたのだが、これがテレワーク中だと超絶に難易度があがることが判明した。通常の1日のルーチンとしては、朝起きたら朝食→外で遊ぶ→昼食→お昼寝→おやつ→外で遊ぶ→夕飯→お風呂→就寝という感じ。あっという間に1日が終わってしまう。だが、ここにテレワークが入ってくると、仕事をしながら子どもの相手をしなければいけないので、難易度がノーマルからEXハードくらいまで上がるのである。体力が有り余ってる3歳児は、親の仕事なんか知ったこっちゃなく、毎日家にいるんだから毎日遊んでくれると思っているのだ。
アスキーの業務としては記事の編集や執筆が主な仕事なので、集中力をいかに切らせないかが大事になる。とくに原稿を書いている最中に外的要因で集中力が切れてしまうと、続きがなかなか書けなかったりする。集中力を切らさずに仕事をするためには、子どもにも集中して遊んでもらわねばならない。現在は外出できないので、公園などで遊ばせられないかわりに、家でできることをいろいろ工夫してみた、というのが今回のテーマだ。昼寝の時間はここぞとばかりに仕事ができるので、主に昼寝の前後の時間をどう乗り切るかである。普段、BABYMETALにばっかりお金を使って自分のBABYはほったらかしと思われている筆者だが、ここぞとばかりにお父さんアピールをさせてもらおう。
なお、これはあくまでも我が家での方法なので、これがオススメというワケでもこうしろというワケでもなく、こういうことをしている家庭もあるという一例だと思ってほしい。
タブレットの知育アプリを使う
我が家には安いAndroidタブレットが何台かあるので、もう使っていないちょっと古めの10型タブレットを子ども用にした。メモリー2GB、ストレージ32GB、OSはAndroid 6と、今でもそこそこ使えるスペックだ。この中に知育アプリをいくつかインストールし、子どもに渡してみた。これまでスマホもタブレットも一切触らせなかったので(動画を見せたりはした)、タップして操作することのみを教えたのだが、気がつけばスワイプもできるようになっており、おそるべし子どもの吸収力である。
タブレットの効果は抜群で、ほぼかぶりつきで遊んでてくれるので、仕事にも集中しやすい。だいたいの知育アプリは親が使用時間を決められる機能があるので、20分とか30分とか時間を区切ってあげると、自分の気分転換にもなっていい。こんな仕事のやり方あったような……。20分集中して10分休みみたいな。
パズルを高難易度にする
タブレットばかりやらせるのも、教育上良くないと思うので、アナログな遊びも取り入れる。頭も集中力も使うパズルだ。ピースが多めのパズルを二つ並べ、それぞれのピースをごちゃ混ぜにすることで、難易度を上げて、時間を稼ごうという目論見だ。
これが意外と楽しいようで、片方を集中して完成させる、二つ同時に進めていくなど、自分で楽しみ方を見つけていたようだ。これも予想外に時間をかけて遊んでくれたおかげで、だいぶ仕事に集中できた。
シールブックを与えてみる
コンビニで見つけて買ってあげたところ、ドハマリしてくれたのがトミカのシールブック。新幹線やクルマなどのシールを、ピッタリと合う場所に貼っていくだけのシンプルなものだが、なかなか楽しいらしくて無言で遊んでいた。効果テキメンだ。徐々にシールを貼る速度がアップしていき、すでに4冊目に突入。1冊800円ちょっとするので、効果はあるが出費も痛い。
オモチャの王様・プラレール
子どもに与えるオモチャの定番と言えばプラレールだ。友人のパパさんママさんから、プラレールは沼にハマると言われていたので、ベーシックなセットしか買ってなかったのだが、テレワークを機にレールセットを大量購入。好きなコースを作って遊んでもらうことにした。
普通に1~2時間は遊んでくれるという、非常に優秀なオモチャだったので、出費も苦ではない。走行音(モーター音)がちょっと気になるが、集中力が切れるほどではない。
ただ、将来プラレール博に連れて行けと言われそうで怖い。
YouTubeでMVなどを見せる
YouTubeは家のテレビで再生できるので、これまでもちょくちょく見せていた。その中でも効果的だったのが、音楽のMV。アンパンマンや機関車トーマスはなぜか反応してくれなかった。子どもが直立不動で見入っていたのが以下のふたつ。独特なパフォーマンスが有名なDJ、Salvatore Ganacci(サルバトーレ・ガナッチ)の「Horse」、そして筆者が愛してやまないBABYMETALの「DA DA DANCE(feat.Tak Matsumoto)」だ。
何が琴線に触れたのかはさっぱりわからないのだが、大人しくなってくれるのでリピートで流しっぱなしにすることもある。だが、最近は飽きてきたのがすぐに地蔵モードが解除されるようになってしまった。しかし、テクノとメタルを聴くとは、さすが筆者の血を引いているだけあるな…。
ちなみに、Horseは筆者がTiwtterでやっている「真顔自撮り部」のテーマ曲にしている(勝手に)。
外に出られないからこそ
子どもとの遊び方を考えさせられる
以上のような対策により、ワンオペでも作業効率をあまり落とさずに仕事ができるようになった。お昼寝の寝かしつけをしつつ、うっかり自分も寝てしまったりもするけれど(しかも子どもより寝てしまう)、私は元気です。最初は仕事をしなくてはいけないのに子どもはうざがらみしてくるのでイライラしてしまったが、今ではストレスもほとんど感じない。
ワンオペ時に会議などがある場合は、ビデオをオフにして、自分が喋るとき以外は音声を切っておけば問題ない。多少、子どもの声が入ることもあるが、それはもう仕方がない。
テレワークになって、初めてワンオペ育児と仕事を両立させることになったが、やってみて改めてひとりで頑張っているお父さんお母さんを尊敬した。もちろん妻にも感謝を。いやはやこんなに大変だとは……。
我が家はこんな対策してます、という情報も教えていただけると幸いだ。
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