続いては「BIOHAZARD RE:2」(BH2)を使用する。このゲームはRadeon VIIレビュー時にも使った通り、影をVRAMにキャッシュする仕組みを使っているため、最高画質設定では予想VRAM使用量が12GBを越える。もちろんVRAM 6GBや8GBのGPUでも動かないという訳ではないのでRX 5700シリーズでも安心して最高画質設定にトライできるが、フレームレートはどう出るだろうか? 画質関係は前述の通り最高設定だが、アンチエイリアスだけは見た目のクオリティーの関係でFXAA+TAAに設定している。警察署ロビーから西側廊下に至る一定のコースを移動した時のフレームレートを「OCAT」で測定した。
前述の通りVRAMにデータがキャッシュされるため、一度コースを往復してからOCATで計測……という手順を踏んでいるのだが、今回試したRX 5700シリーズ用評価ドライバーではBH2の解像度を変更するとゲームが強制終了してしまうため、あまり良い状態とはいえないことを頭に入れておいて頂きたい。
RTX 2070を挟むようにRX 5700と5700XTが布陣するという結果は他のゲームでも観測されている。RTX 2070をEOLとし、スペックを強化したRTX 2070 SUPERを投入するのはなるほど納得できる話だ。RTX 2060のフルHD時のみ強烈なカクつきが観測されたが、筆者のいつもの環境ではこのようなカクつきは見たことがない。Ryzen+X570マザーボードの組み合わせ特有の現象か、メインメモリー搭載量が疑われるが、今回はハード構成が縛られていること、検証の主眼はRX 5700シリーズであることから考察は別の機会としたい。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ