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DXR非対応のRadeonでもMinecraftの映像をレイトレーシングで劇的に変化させる方法とその効果に迫る

2019年10月21日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラハッチ/ASCII

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「SEUS PTGI」でRadeon環境でもレイトレーシングを堪能する

「Minecraft(マインクラフト)」と言えば今やゲーム好きなら知らない人などいないビッグタイトルだ。元祖であるJava版やWindows 10のストアアプリ版、さらには携帯ゲーム機版など、さまざまなバージョンがあるが、その中でもJava版は“Mod”でゲームを拡張して楽しむという文化がある。

 そのModにはゲームメカニクスの拡張から便利機能追加など多岐に渡るが、グラフィックの質を激変させる“Shader Mod”、本邦では“影Mod”と呼ばれるものがある。Minecraftのグラフィックは本来フラットなボクセル(=2Dにおけるドット的概念を3次元に拡大したもの。Minecraftで言うところのブロック)のままだが、影Modを導入することで、よりボクセルの世界にリアルな陰影がつくのだ。

何も入ってない(アイスの基本味を意味する“ヴァニラ”と呼ぶこともある)Minecraftの画面。フラットなシェーディングで、水面の表現も薄い板のようになっている
定番影Modのひとつ「SEUS(Sonic Ether's Unbelievable Shader) Renewed」を導入した状態。ブロックの形状や見た目はそのままに、水面や雲が現実的になり、影もしっかり付く

 この影Modの世界はかなり前からさまざまなものが有志の手によって生み出されてきているが、最近になって影Modで、光線の伝播をシミュレートして写真のような表現を可能とする“レイトレーシング”を実装できることが話題になっている。

 Minecraftでレイトレーシングといえば、2019年のゲームイベント「Gamescom」において、NVIDIAがWindows 10ストアアプリ版のMinecraftにレイトレーシングの手法のひとつであるパストレーシングを追加し、同社のGPUに対応するという発表を行なった。しかし、具体的なリリース日までは明らかにしていないし、何よりDXRをサポートするRTX 20シリーズ(またはGTX 16/10シリーズの一部)が必須とあって、まだ試せる段階ではない。そして何より、Modを使った遊び方が活発なJava版Minecraftには該当しない。

 だが、今回注目する影Mod「SEUS PTGI」は、Java版Minecraftにレイトレーシングを利用したシェーディングを追加するModであるばかりか、特定のGPUアーキテクチャーに依存しないことで話題を呼んでいる。つまりRadeonでもレイトレーシングを利用した描画が堪能できるのだ。

「SEUS PTGI」を導入したMinecraft。全景のSEUS Renewedとは露光が違うというか、よりリアルな空気感が漂う画像になる

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