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T教授の「戦略的衝動買い」 第530回

紙のような書き心地を目指したクリーンノート「Kaite」を衝動買い

2019年05月09日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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筆記感はまさに紙とちょっとスムースな鉛筆。芯粉、消しカスが出ず、紙もバッテリー不要のプラス社の磁性シート使用の“クリーンノート”「Kaite」はなかなかおもしろいアナログ手書きガジェットだ。もちろん、お約束のクラウド連携サービスもスマホ経由で可能だ

紙のような書き心地を目指した
クリーンノート「Kaite」を衝動買い

 筆者にとって、原稿を書いたり、プレゼンテーションチャートを作ったりするというルーチンワーク系の作業にはパソコンは必須のアイテムだ。一方、あれこれ考えながら、絵や文字を交えて商品企画案を描いたり、参加したミーティングの議事やToDoを書き留めたりする目的には、まずパソコンを使うことは無く、ほぼ100%手書きだ。

 ふだんの生活がそんなデジタル半分、アナログ半分な筆者は、アナログノートとして自分たちでプロデュースしているさまざまなサイズのツバメ・オリジナル大学ノート「Thinking Power Notebook」を常時携帯して、家でもオフィスでもアウトドアでも使っている。

 今回、筆者が衝動買いしたプラスの“Clean note”「Kaite」(クリーンノート カイテ)は、同社が目指した“紙のような書き心地”を実現したグレー色の「磁性シート」を採用した手書きのメモパッドだ。

 購入したのはA4サイズ(ホワイト:縦297×横211mm)とB5サイズ(ブルー:縦257×横183mm)の2サイズ。それぞれ無地と5mm方眼タイプがあるが、筆者は自分たちで企画製作している大学ノートも一部の例外を除きすべて方眼タイプなので、KaiteもA4サイズ、B5サイズとも躊躇することなく方眼のモデルを衝動買いした。

KaiteにはA4サイズとB5サイズの2サイズが用意されている

KaiteにはA4サイズとB5サイズの2サイズが用意されている

中央のKaite(A4サイズ)とA4サイズのThinking Power Notebook(左)と比較すると、外形サイズはほぼ同じだが、有効筆記エリアはかなり小さい。Kaite B5サイズ(右)はよりコンパクトで、どんなカバンにも収納できそうだ

中央のKaite(A4サイズ)とA4サイズのThinking Power Notebook(左)と比較すると、外形サイズはほぼ同じだが、有効筆記エリアはかなり小さい。Kaite B5サイズ(右)はよりコンパクトで、どんなカバンにも収納できそうだ

 A4サイズ、B5サイズと言っても、実際の有効筆記面積は縦253×橫206mm(A4)、縦214×横178mm(B5)とかなり小ぶりになる。Kaiteと同様に、筆記感覚にポイントを置いたアナログ・デジタル・メモの世界では、すでに国内市場でも定着した「Boogieboard」や、昨今は富士通も市場参入したソニーの「デジタルペーパー」が有名だ。

珍しく部分消しができるBoogieboardのA4サイズ(左)とソニーのデジタルペーパー(A4)。Boogieboardはグリーン系に発色するLCDパネル(Kent Display社製)を採用。デジタルペーパーはEインクだ

珍しく部分消しができるBoogieboardのA4サイズ(左)とソニーのデジタルペーパー(A4)。Boogieboardはグリーン系に発色するLCDパネル(Kent Display社製)を採用。デジタルペーパーはEインクだ

それぞれ異なるテクノロジーを採用しており、筆記線もユニークな3者。回路的にはインテリジェントなタブレットに近いデジタルペーパーは筆記線の太さが自由に選べる

それぞれ異なるテクノロジーを採用しており、筆記線もユニークな3者。回路的にはインテリジェントなタブレットに近いデジタルペーパーは筆記線の太さが自由に選べる

 いずれもA4サイズを中心に、それ以下のモデルもラインアップしているが、価格帯だけを見るならいずれもKaiteの2~20倍近くの価格差のある高級ステーショナリーだ。

 また、Boogieboardもデジタルペーパーも内蔵バッテリーを使用するが、Kaiteはバッテリー不要の磁性シートを使用する珍しいモデルだ。鉛筆の芯粉も、消しゴムの消しカスも、紙をも不要にしたことから“クリーンノート”と名付けられたのだろう。

A4サイズとB5サイズではかなり筆記面積が違う。携帯性を優先するか、筆記面積を優先するかで選択が分かれそうだ。筆者は方眼紙イメージのモデルを選んだが、無地の商品もある。本体カラーはA4サイズはホワイト、B5サイズはブルーと決まっている

A4サイズとB5サイズではかなり筆記面積が違う。携帯性を優先するか、筆記面積を優先するかで選択が分かれそうだ。筆者は方眼紙イメージのモデルを選んだが、無地の商品もある。本体カラーはA4サイズはホワイト、B5サイズはブルーと決まっている

 もちろん、Boogieboardも電子ペーパーもその採用しているテクノロジーは違っていても、バッテリーを使用する電子式にはそれなりの良さも多くある。今回衝動買いしたKaiteは、あえてその部分を新しいシンプルな磁性シートを利用することで、昔の子どもの筆記玩具であったモノを発展させ、より良い機能を具現化した商品だ。

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