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新車を買った情報2019 第11回

マツダ ロードスターRFのマニュアル運転は気が抜けるほど楽

2019年04月13日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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シフトアップでギクシャクしない

 うまく発進できたら、次は2速に入れて加速するわけですが、これも初心者には難関であります。理由は2つありまして、まず1速と2速のギア比がほかより離れていること。クラッチがつながるエンジン回転数の差が大きいわけです。合わない回転でつないでしまうと、つんのめるか急加速して、ギクシャクした動きになってしまう。

 くわえて、このクルマはエンジンの回転落ちが速い。レスポンスを良くするためにスポーツカーのエンジンは、軽いフライホイールを使いますから、慣性も低いわけでして、普通なら、ぶぉおーーん、くらいの感じで回転が落ちるとすれば、ぶぉん、で終わってしまうわけです。

 のーんびりシフトアップしているとエンジンの回転が落ち、落ちたところでクラッチをつなぐと、エンジンブレーキが効いて、ガクッとつんのめってしまう。「ああ自分はヘタなんだ」と、運転している人間までガクッときてしまうわけです。

 それでは楽しくないので、どうやらこれも補助がついています。「エンジン回転ホールド機能」とでも呼べばいいんでしょうか。これまた取説に記載がありません。ネットでもあまり話題になっておりませんので、私だけが感じる幻かもしれませんが、現象としては次のようなものです。

 例えば、1速で3000回転くらい引っ張ると、車速は25kmほど。その速度から2速へシフトアップするなら、2000回転のちょい手前くらいでつなぎたいわけですが、1速からニュートラルに入れてアクセルを緩めますと、その2000回転ちょい前くらいでエンジンは回り続けているわけです。これには驚きました。

 そのままクラッチをスパッとつなげば、なんのショックもなくスムースに加速できる。これは楽チンであり、運転がうまくなったような気分にもなって、実に楽しいんであります。

 ちなみにこの機能は、1速から2速へのシフトアップにしか効きません。そしてホールド中にアクセルやブレーキを踏んだり、なにもせずに2秒ほど放っておいたりすると解除されるようです。

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