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最新パーツ性能チェック 第242回

レイトレーシング処理における見た目と性能、消費電力の変化が丸わかり!

「Battlefield V」をGeForce RTX 2070/2080/2080 TiでDXR徹底検証

2018年12月22日 07時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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レイトレーシングの設定と見え方の違い

 検証を行なう前に、BFVでレイトレーシングをどう有効にし、どのような設定があるのか、そして見栄えにどのように影響するのかをチェックしてみたい。

 まずレイトレーシングを有効にするには、大前提としてWindows 10のOctober 2018 Updateが必須になる。このビルド(1809)より、DirectX12でレイトレーシングを扱うための拡張である「DXR」(DirectX Raytracing)が追加されたからだ。

 そして、RTX 20シリーズが搭載されたビデオカードと、GeForceの417.22以降のドライバーを組み込み、BFVをダウンロードすれば下準備は完了する。

 BFV側の設定としては、DirectX12を有効にした上で、DXRも有効にする。ちなみに、RTX以前のGPU、即ちGTX 10シリーズではDXRを有効にするスイッチすら出現しないが、TITAN VだとDXRを有効化できる。

 DXR開発の下地を担っていたのがTITAN Vだったので、よく考えれば当然の流れではある。ただし、CUDAコアでRTコアの処理をやらせているため、DXR有効時の性能はRTX 20シリーズ以上に厳しくなると推測される。

 その他の設定は特に必須ではないが、現時点では「色ずれ効果」、「フィルムグレイン効果」、「ビネット効果」、「レンズの歪み効果」といった4つの特殊効果はオフにすることが推奨されている。さらに、GPUによっては「DXRレイトレース・リフレクションのクオリティー」の設定を適宜下げることも奨められている。

GeForceでもRTコアを持たないGTX系モデルでは、DXRのスイッチが表示されない。

TITAN VはRTコア非搭載だが、DXR開発のベースラインになっていた経緯から、DXRを有効にできる。

RTX 20シリーズを組み込んだ環境を用意し、BFVの「ビデオ」の「詳細設定」の一番上にある「DX12有効」と「DXR有効」をオンにしておく。筆者の環境では再現しなかったが、「GPUメモリ制限」をオンにしないとBFVが落ちるというトラブル例もあったようだ。

「基本設定」の一番下から4つめまでの効果は、DXRを使用する際はどれもオフにすることが現時点で推奨されている。

「グラフィックのクオリティー」を「カスタム」にすると、一番下の「DXRレイトレース・リフレクションのクオリティー」が変更できるようになる。

NVIDIAがチャプター1パッチ時点において推奨する設定。基本的な画質設定はすべて「最高」(Ultra)だが、DXRレイトレース・リフレクションのクオリティーは「中」(Medium)または「最大」(Ultra)を推奨している。ターゲットは明記されていないが、どうやらいずれも60fpsを出せる設定のようだ。

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