無線LANルーターの更新間隔は、意外と長い。大半の読者は、1度購入してから規格的な問題にぶつかるか、故障するまでは買い換えない派ではないだろうか。
一部読者においては、やたらとWi-Fi接続対応機器を持つがあまり、頻繁に更新したり、追加したりしていると思うのだが、ともあれ、いずれの場合においても屋内のどこでも繋がることが肝要だ。
そこで今回は、2016年2月下旬発売予定のアイ・オーデータ機器「WN-AX1167GR」をチェックする。直販価格8900円と低価格ながら、IEEE 802.11acに対応する製品だ。
上限前後左右、全方位をカバーする「360コネクト」
ルーターとしてはコンパクトなボディーを採用しており、ここ最近のトレンドに沿ったものとなっている。
設置は縦横に対応しており、縦置きの場合は幅100×奥行き150×高さ156mm、横置きでは幅150×奥行き150×高さ42mm(どちらもスタンド含む)と異なるが、いずれにせよ省スペース設計である。
筐体はやや丸みを帯びているため、横置き時でもスタンドを使用することになるが、本体重量約270gと軽く、ゲーム機やPCの直上に置いておくことも可能だ。
低価格である理由はインターフェース面にあるかと思ったのだが、電源ボタンなどはなく、電源を挿し込んだ時点で起動する。
背面にはWPSボタン、設定変更スイッチ(カスタム/オート)、WAN、LAN×4があるだけだ。この時点でメインの無線LANルーターではなく、中継用として良さそうと感じた人もいるのではないだろうか。
それは正解でデュアルコアCPUを搭載しているため、後述するように負荷に強く、ハブを兼ねたアクセスポイント的運用にも十分に耐える。
さて、チェックに入る前に無線性能を見てみよう。プッシュされているのは「360コネクト」で、電波を全方位に放出するアンテナを採用している。
これにより、よくあるアンテナのようにある程度の方位はカバーするが、特定角度には弱いといった問題を解決している。
また、ビームフォーミングにも対応するため、対応する機器への接続を確実なものにしやすい。
カタログスペックにおける利用目安も、戸建てであれば3階、間取り4LDKと十分なパワーを持つ。接続台数は8台を推奨している。この点については、環境依存が激しい部分なのだが、一般的な環境下では十分だろう。念のため、12台を接続してみたが、問題らしい問題はナシ。
また使用チャンネルは以下の通り。アンテナは2.4GHz送受信用×2、5GHz送受信用×2といった構成だ。
- 2.4GHz帯:1-13ch
- 5GHz帯 :36/40/44/48/52/56/60/64/100/104/108/112/ 116/120/124/128/132/136/140ch
以上のように十分なものになっており、家庭用だけでなく、SOHO用としても耐えるのではないだろうか。
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