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大手に訊くスタートアップ支援の狙い 第8回

出版不況にあらがう学研の挑戦 ベンチャー協業で明確な利益も上げる

2016年02月01日 06時30分更新

文● 小池晃臣/ 編集●ガチ鈴木/大江戸スタートアップ 撮影●曽根田元

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日頃からの人間関係を大事にし、頼もしいパートナーの出現に期待

 とりわけ学研が留意しているのが、資金面や人的な側面での支援に終わらず、ベンチャー企業や起業家との人間関係を日頃から深めていくことだ。さまざまな事業の現場で頻繁に顔を合わせるのに加え、食事をしたり飲みに行ったりしながら、お互いの率直な意見をぶつけあうような関係も築かれている。

 北居氏は、将来的な展開を踏まえて次のように語る。「今後の長いパートナーシップを考えれば、やはり最後はいかに信頼し合える人間関係をつくっているかどうかに行き着くだろう。こうして各社との良好な関係を発展させつつ、この先、事業が軌道に乗って支援企業が成長した暁には、経営者の考えを一番に尊重しながら、我々としてのスタンスを改めて見直すようにしたい」

 もちろん、出資した支援企業が大きくなれば、資金的なメリットもある。2015年に初めて実施したプログラムで、すでに実績は上げた。出版不況のさなか、日本発の出版社によるアクセラレーター事業がすでに協業で明確な利益を上げているところに驚かされた。

 しかし学研にとって重要なのは、イノベーティブな新規事業と、それを手掛ける頼もしいパートナーの創出だ。キャピタルゲインのみを徹底的に追求するベンチャーキャピタルとの最大の違いはそこにある。アクセラレーター事業が今後どのようなビジネスを生み出していくのか、その鍵として人と人とのつながりを大切にしていくとしている。

学研教育アイ・シー・ティーの北居誠也代表取締役社長(左)、学研プラス 出版プラス事業部 パートナー事業推進室の谷口正一郎室長

■関連サイト
学研アクセラレーター

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