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大手に訊くスタートアップ支援の狙い第42回

大手企業とベンチャーを泥臭くつなぐ01Boosterのアクセラレータープログラム

2016年10月31日 06時30分更新

文● 小池晃臣/ 編集●ガチ鈴木/ASCII STARTUP 撮影●曽根田元

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 大手企業によるスタートアップ企業への支援が加速している。直接的な投資や協業だけでなく、ピッチイベントの開催、イベントへの協賛、インキュベーションプログラム、アクセラレータープログラムの実施など。大手企業は何を狙い、スタートアップ企業へと近づくのか。

 大手企業出身の起業家たちが一堂に会して立ち上げた“事業創造アクセラレーター”の01Booster(ゼロワンブースター)。同社がなぜ大手企業と起業家の事業共創を支援するようになったのか、そして大手企業のベンチャー支援に対する見解について、01Boosterの鈴木規文代表取締役に話を訊いた。

大手企業とベンチャー企業の板挟みこそ我々の使命

 01Boosterの創業メンバーは、いずれも大手企業の社員から起業家に転身した者ばかりだ。このことは、事業の重きを大手企業のアクセラレータープログラム運営に置く同社にとって、極めて優位に働いているという。

 鈴木氏は語る。「やはり大手企業ならではの文化や空気感を理解しているというのはとても大事です。大手企業の振る舞い、考え方とベンチャーのそれとが一致しない場面がよくあるのですが、そこで両者の思いを尊重しながら、どうすれば事業価値を向上できるのかという共通のテーマへと導いていけるのは、大手企業とベンチャー企業の双方を経験している我々だからこそできることだと自負しています」

 “事業創造”というと語感は美しいが、その実態は泥臭い内容ばかりだという。そのためなかなか大手企業は具体的なベンチャー支援に手を付けられないのだ。

「起業家というのは、自分の人生をかけてお盆も休日もなく必死に事業に取り組んでいます。そうした姿勢が、大手企業の組織にいると理解はできても、なかなかついていけないんですね。逆に起業家は、事業創造に対し純粋かつ直線的に対峙しているので、大手企業ならではの遠回りだったり政治的だったりする行動が理解できません。我々のようなどちらの行動原理や思考も理解している者の仕事は、両者の壁に挟まれることでもあるのです」と、鈴木氏は笑顔を見せる。

 これまでに01Boosterが手がけてきたコーポレートアクセラレータープログラムは10件以上に及ぶ。その中のひとつは、本連載でも紹介した学研によるアクセラレーター事業だ。

「今となっては周囲から起業家支援業と言われることが多いのですが、私としては“01Booster”というひとつの事業創造支援事業を展開している起業家だという意識がとても強いんですね。なので、コーポレートアクセラレーター運営を通じて、我々にしかできないような経験をすることで、他にはない貴重なノウハウを蓄積できていると考えています」(鈴木氏)

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