ニコ生やUstにも有用?
CrystalVoiceで声にエフェクト
Recon3Dシリーズの目玉と言える機能が、音声コミュニケーションを改善する「CrystalVoice」である。付属するアレイマイクも、この機能を生かすためのものだ。
CrystalVoiceの機能はいくつかあるが、まずポイントとなるのがマイク入力された音声にリアルタイムにエフェクトをかける機能「FX」だ。男性/女性といった基本的なものから、米国アニメに出てきそうな甲高い子供の声、低く野太いオーク風の声など、17種類ものエフェクトが用意されている。中には今ひとつ違いの分かりにくいものもあるが、使ってみるとなかなか面白い。FXと同時にほかのエフェクト(Smart Volumeなど)を使うと、音がこもって聞こえる場合もあるので、適宜調整して聞きやすい設定を探すといい。
音声へのエフェクト処理はSound Core3Dにより処理されるので、CPU側へは特に目立った負荷はかからない。またサウンドカード内で処理されるおかげで、対応アプリケーションも選ばないようだ。基本的にはゲームでのボイスチャットを想定した機能だろうが、SkypeのようなVoIPソフト、あるいはUstreamやニコニコ生放送(ニコ生)での生中継や、ゲーム実況のビデオ撮りなどで、地声を使いたくないという場合にも役立ちそうだ。
CrystalVoiceとアレイマイクを組み合わせた機能に、「Focus」という機能がある。これはアレイマイクの集音範囲をコントロールパネルから変える機能である。例えば複数人の話者がいるときは、「ワイド」側に広げて全員の声を拾う。逆に話すのは自分1人で周囲の音は録りたくない場合は、「ナロウ」側に狭める、といったことができる。
とはいっても、最大限ナロウ側にしたからといって、(当然だが)マイク正面以外の音をまったく拾わないというわけではない。周囲の雑音の音量を下げられる程度と考えて使うのが適当だ。
サウンドカードらしいゲーム向けの機能としては、「SCOUT MODE」という機能がある。
SCOUT MODEは「ゲーム内の離れた場所にいる相手プレーヤーや敵の存在を音で捉えることが可能となり~」と説明されている。実際に試してみると、オンにした途端ボリュームが大幅にあがり、オフにすると元に戻るといった動作を示した。つまり、オンにするとボリュームが上がるので、本来ならかすかに聞こえるだけの離れた敵の存在を示す音を聞き取りやすくなり、ゲームで優位に立てるという理屈だ。
この機能はFPSの対戦プレイなどで効果がありそうな反面、例えば環境音が大きかったりBGMが鳴っているようなゲームだと、そうした音まで大きくしてしまう。ゲームによって向き不向きがある機能と言えそうだ。
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