ゲーマー向けサウンドカードとして、今でも高い知名度を誇るクリエイティブメディア「Sound Blaster」シリーズ。その最新モデル「PCIe Sound Blaster Recon3D」(以下Recon3D)がまもなく登場する。
ノートパソコンが主流となり、拡張カードを使えるデスクトップパソコンの所有者でさえも、「サウンドカードを買う」というのは稀だろうと思われる昨今では、貴重な最新製品の登場である。さてその機能と実力を確認してみよう。
今回試用したのは、先行して販売される「PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Professional」である(以下Recon3D Professional)。Recon3Dシリーズの製品ラインナップは以下のとおり。なお、ソフトウェアはβ版を使用している。
製品名 | 概要 | 価格(予想実売価格) | 発売時期 |
---|---|---|---|
PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Champion | プロゲーマー「Fatal1ty」の名を冠するゲーマー向け最上位モデル。5インチ/3.5インチベイに装着するフロントI/Oユニット「Sound Blaster I/Oドライブ」が付属する。 | オープンプライス(2万2800円前後) | 2012年1月 |
PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Professional | ChampionモデルからI/Oドライブを省いた直販限定のゲーマー向けモデル。 | 1万6800円(直販価格) | 発売中※1 |
PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio | 日本プロデュースのオーディオ用途重視モデル。光デジタルケーブルとRCAケーブルが付属するほか、オーディオ編集ソフト「Creative Media Toolbox」が付属。 | オープンプライス(1万7000円前後) | 2012年1月 |
PCIe Sound Blaster Recon3D | ベースモデル。カード上を覆う「プロテクションシールド」が省かれているほか、専用アレイマイクも別売り(4000円前後)。機能面はほかと同等。 | 1万2800円(直販価格) | 発売中※1 |
※1 正式な発売日は表明されていないが、同社直販サイトでは15日時点で、Professionalが「発送予定日は3営業日後」、同Recon3Dが「翌営業日までに出荷可能」となっている。
カード自体はシールドの有無等を除けばほぼ共通で、インターフェースはPCI Express x1。対応OSはWindows 7(32/64bit両用)となっている。Windows XP/Vistaでは使えない。
上述のとおり、Recon3D ProfessionalはChampionからフロントI/Oドライブを省いた製品で、それ以外の機能やソフトウェアは同等となっている。海外では普通に販売されているモデルだが、日本ではウェブ直販限定で販売される。パッケージは英語版のままだが、ソフトウェアはきちんと日本語化されているし、インストレーションガイドにも日本語が書かれているので使用には問題ない。
なおChampionに付属するフロントI/Oドライブは、前面へのヘッドホン・マイク接続やダイヤルでのボリューム調整、後述するバーチャルサラウンド機能のオン/オフを制御できる。これらはWindows上でも操作できるので、操作のしやすさは異なるがProfessionalも機能面では遜色ない。フロントI/Oドライブも必要な人は、2012年1月発売予定のChampionを待とう。
訂正:フロントI/Oドライブに関する記述を修正いたしました。(2011年12月16日)
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