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物欲AVコモノ道 第34回

「DSi LL」はマルチメディアプレーヤーになれるのか?

2009年12月07日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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意外に使えて楽しい音楽再生機能

 前回の記事では、本連載の担当編集者Hが購入した「Nintendo DSi LL」についてレポートしたが、DSiやDSi LLには音楽を再生したり、Wiiと連係して動画を再生する仕組みが備わっている(購入した当人は知らなかったようだが)。そこで今回は、それらの使い勝手を探ってみた。

DSiサウンド」を立ち上げたところ。2種類の遊び方から、いずれかを選択する

DSiサウンド」を立ち上げたところ。2種類の遊び方から、いずれかを選択する

 まず音楽再生から見てみよう。利用するソフトウェアは「DSiサウンド」で、DSiメニューから立ち上げられる。「マイクで録音して遊ぶ」と「SDカードの音楽であそぶ」のいずれかの選択を求められるので、後者を選択すればSDメモリーカードの中にある対応ファイルがリストアップされ、音楽ファイルの選曲や再生が可能になる。

 再生できるのは著作権保護機能なしのAACファイルで、拡張子が.m4a/.mp4/.3gpのもの。ビットレートは16~320kbps、サンプリング周波数は32k~48kHzとなる。曲名や歌手名なども表示される。音楽CDをiTunesなどで取り込んで、SDメモリーカードに保存すれば、その曲をDSiやDSi LLで再生できるのだ。

SDメモリーカードの中のAACファイルを再生。4つのエフェクトを利用できる。ちなみに一番楽しかったのは、昭和の時代を思い起こさせてくれる「ラジオ」

SDメモリーカードの中のAACファイルを再生。4つのエフェクトを利用できる。ちなみに一番楽しかったのは、昭和の時代を思い起こさせてくれる「ラジオ」

 ここで注目したいのは「聴く」のではなく、「遊ぶ」となっていること。実際に再生画面に進むと、確かに音楽で遊ぶための機能が数多く用意されていることが分かる。たとえば音楽に「ラジオ」「エコー」「カラオケ」「8ビット」の4種類のエフェクトがかけられたり、速度やピッチを変える機能が用意されている。これらの機能を使って、普段聞いている音楽をまったく異質なものにしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。そう、音楽を聴くのではなく、音楽で遊ぶための機能なのだ。

 ヘッドフォンを付けた状態で音楽を再生させると、ディスプレーを閉じても音楽は止まらないため、DSi LLを携帯型オーディオプレーヤー代わりに使うことも可能(大きいが)。

 音質に関してはどうせ携帯型ゲーム機だからと侮っていたが、思った以上によかった。解像感不足や高音が抜けきらないことを感じることもあるが、音楽の持つ雰囲気を損ねるようなことはない。リピート再生やシャッフル再生の機能も用意されているので、スピーカーをつないでDSi LLにBGMを奏でさせるなどといった使い方もアリだろう。

ちなみに、ロジテックの「Nero Music2Go for ニンテンドーDSi」(ダウンロード版630円)は、音楽CDの曲を取り込んで、DSiで再生可能な曲に変換し、SDメモリーカードに保存するまでを行なえるソフトだ

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