パンデミック対策としてリモートデスクトップ用ディスクレスPCを提供
日立ソフト、1台あたり月額945円の在宅勤務サービス
2009年05月25日 06時00分更新
日立ソフト(日立ソフトウェアエンジニアリング)はパンデミック対策の一環として、自宅から企業へのリモートアクセス環境を提供する「SecureOnline在宅勤務サービス」に、ディスクレスPCを提供するサービスを6月1日に追加する。1年以上利用する場合の1台あたりの月額費用は945円で、1社あたりの月額基本料やVPN接続利用料などが別途必要となる。

同社は、新型インフルエンザなどのパンデミック(世界的な大流行)が生じた際にも業務を継続させる「BCP(Business Continuity Plan:業務継続計画)遠隔業務ソリューション」体系化に着手しており、本サービスはその第1弾。パンデミック時に生じる自宅⇔オフィス間の移動制限への対策となる。
SecureOnline在宅勤務サービスは、自宅で普段使っているPCを専用のUSBキーでブートすることでシンクライアント化し、社内システムにVPN接続させるサービスとして2008年7月に登場している。しかし、自宅PCを業務に利用させたくないという要望があったため、今回はHDDを搭載しないPCを専用のシンクライアントとして提供するサービスとなった。
なお、同社によるとパンデミック時に業務を継続させるには、
- ①自宅⇔オフィス間の移動(通勤)
- ②オフィス⇔オフィス間の移動(国内出張・海外出張)
- ③客先への移動(国内出張・海外出張)
- ④遠隔拠点間の連携(海外オフショア開発など)
の4つの観点での対策が必要だという。SecureOnline在宅勤務サービスは①に該当し、②への対策としては、電子ホワイトボード共有システム「StarBoard」にビデオ会議システムを組み合わせた「遠隔会議ソリューション」を提供中。今後、③と④への対策となるソリューションを順次提供していく。

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