11月11日、IT分野に特化した人材派遣・人材紹介のパソナテックは、在宅ワーカー活用によるアウトソーシング事例を紹介する人材クラウドセミナーを開催した。
セミナー冒頭でパソナテック 執行役員 アウトソーシング事業担当 岡本栄治氏は、内需の縮小や国内経済の成長鈍化、少子高齢化、グローバル化など環境の変化により人材派遣業界も大変革を迎えているとし、従来のオフィスワークからロケーションフリーで業務をこなしていく時代が到来したと昨今の労働環境の変化を解説した。
ITの世界と同様、人材もクラウド化することで労働力の“所有から利用へ”という動きは今後さらに加速するという認識を示した。
続いてパソナテック アウトソーシング事業部 コンサルタント 野宮一生氏は、在宅ワーカーついて人材費や設備費、通信費、通勤交通費などのコストが原則不要で、繁閑対応や家庭に眠っている人材を確保できるなどのメリットあるとした。
さらにパソナテック アウトソーシング事業部 在宅事業担当 飛塚嗣公氏は、松山市との取り組みなどの事例を紹介した。松山市の委託を受け同社設立したテレワーク推進センターでは、ISP関連の問い合わせ対応業務を想定した場合、首都圏と比べて最大74%のコスト削減効果があると解説。また、そのほか地方や海外で運営されるコールセンターと比較しても、松山市での取り組みはコスト面で有利であるという。
