10月22日、日本システムディベロップメント(NSD)は、リモートアクセスを利用したパンデミック対策ソリューション「どこでもセキュア」を10月30日より販売すると発表した。普段使っているPCをシンクライアント化して利用できるのがメリットとしている。
どこでもセキュアは、シンクライアントソフトウェア「Eugrid Secure Client」と検疫ネットワークシステム「NSD Quarantine Management」を組み合わせた製品。災害やパンデミック時に、自宅や社外のPCから社内システムにリモートアクセスできるシステムを提供する。
特徴的なのが、Eugrid Secure ClientによるPCをシンクライアント化する仕組みだ。Eugrid Secure Clientは、Windowsにセキュリティ設定を施すことで、Windows環境のままシンクライアントとして使えるようにしてしまう。具体的には、ローカルPCのHDDは読み取り専用となり、データの変更が行なえなくなる。その上で、ユーザーの環境設定は社内の管理サーバに、ユーザーデータ(マイドキュメントの内容)などは同じく社内のファイルサーバに保存されるようになる。さらに、CDやDVD、USBメモリなどローカルに接続されたすべてのストレージメディアの使用を禁止することや、アプリケーションに利用制限をかけることも可能だ。
これらの設定により、自宅のPCでありながら、ローカルにデータが保存されることはなく、USBメモリなどで持ち出すこともできないセキュアな環境が構築できる。また、OSやアプリケーションはローカルPCで動作するため、ネットワークが通じない環境であっても利用できる。
どこでもセキュアの価格は、最小構成で98万円から。最小構成であれば、申し込みから2週間で導入が行なえる。

この連載の記事
- 第12回 OKIコンサル、パンデミック対応シンクライアント投入
- 第10回 丸紅、仮想化デスクトップサービスでパンデミック対応
- 第9回 ArraySPXシリーズで即効パンデミック対策を実現
- 第7回 レスキューナウ、IIJ、日本HPがパンデミック製品提供
- 第6回 日本通信、月額基本料無料のパンデミック対策の通信プラン
- 第6回 サイボウズ デヂエ8もパンデミック対策機能
- 第5回 災害や感染症に克つ!ソニックウォールのSSL-VPN
- 第4回 日立ソフト、1台あたり月額945円の在宅勤務サービス
- 第3回 インフルエンザも怖くない!在宅勤務環境はこう作れ
- 第2回 IT企業の新型インフルエンザ対策はこれだ!
- この連載の一覧へ