中小企業や大企業の部門単位を中心に超低価格のサーバーが人気を集めている。最小構成では1万7000円程度という驚愕のキャンペーン価格も飛び出す「超低価格サーバー」の実力を探ってみよう。
本記事はネットワークマガジン 2008年5月号掲載の特集記事に一部加筆修正して転載したものです
超低価格サーバーの人気機種
超低価格サーバーの分野で、特に人気を集めているメーカーがNECと日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)だ。NECのExpress5800/110Ge(以下、110Ge)は通常価格が3万4650円のモデルを1万7325円に(9月26日まで)、HPのProLiant ML115(以下、ML115)は4万6800円のモデルを1万6800円に(10月28日まで)、というように積極的なキャンペーンを頻繁に展開している。
110Geの1万7325円というモデルは、CPUにシングルコアのインテルCeleron 430(1.80GHz)、ECC付きのメモリーを512MB搭載しており、HDDはオプションとなっている。一方、ML115の1万5750円のモデルは、CPUにシングルコアのAMD Athlon LE-1640B 2.7GHz、ECC付きのメモリーを512MB、160GBのシリアルATA HDDを搭載する。
上記のスペックは、大企業の部門やSOHOでのファイルサーバー用途などには十分なものだ。また、必要に応じて110GeもML115もデュアルコアCPUを選択できるほか、大容量のHDDを複数搭載したり、RAID構成も選択できる。いろいろとカスタマイズしたり、パーツを追加すると金額がかさんで割安感が薄れるが、それでも他の製品と比べてお得なのは間違いない。
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