国内大手ベンダーでもっとも初期からブレードサーバーを手がけているNECは、いち早く中堅企業向けに製品展開をしてきた。ユーザーの要望を取り入れたSIGMABLADEの機能を見ていこう。
早くからブレードに取り組んできたNEC
IAサーバーが安いのは、一般的なPCのパーツを使っているからだ。しかし、企業が手軽にIAサーバーを導入すると、企業には多数のIAサーバーが設置され、IT管理者の手間がかかるようになり、管理コストが以前よりも高くつくようになった。今や企業にとって、サーバーやスイッチ、ルータをはじめとするITリソースの集中管理は大きな課題である。また、情報セキュリティの観点からも、IAサーバーの集中管理が求められているし、事業の進展に合わせて柔軟にリソースを拡張したり、変更したりできるシステムも求められている。こうした問題を解決できるのがブレードサーバーなのだ。
NEC クライアント・サーバ販売推進本部グループマネージャーの本永実氏によると、「大手ベンダーの中では、NECがもっとも早くからブレードサーバー市場に参入していた」というとおり、2002年にはスケールアウトを志向した製品を発売している。2006年に登場した第3世代のブレードサーバーでは、サーバー統合を目的としたデータセンター向けの大型のエンクロージャーに加えて、中堅企業向けに小型のエンクロージャーSIGMABLADE-Mも発表している。
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