ユーザーの評判は辛口が多い
中国のIdeaPadを購入した人の交流のスレッドを見てみると、安価なIdeaPad Yを購入する人が多いようだ。実売価格は、一番安いモデルでも、一般的な都市住民の平均月収の3倍以上もするもの。買った人のコメントも利点ばかりを書くかと思いきや、辛口意見も結構ある。
その多くは、IdeaPad Yはサウンド再生に力を入れていて、5.1chスピーカーを再現しているにのもかかわらず「音割れがひどい」「かなり熱くなる」。U110に関しては「キーボードは使いやすいが、指紋が付く」。そして初期不良のため交換したというコメントも結構あった。賛否の書き込み以外で興味深いものとして、Windows XPへのダウングレードに関する書き込みも多くあった。
購入者は辛口評価が多かったが、Ideaシリーズは、レノボがIBMのパソコン部門買収後に初めて一から開発した新シリーズとあって、「中国加油!(中国がんばれ)」系の書き込みも多かった。
その一方で、ポータルサイト「QQ」ではIdeaPadについての2つのアンケートを行っている。
- IdeaPadという名称は好き?
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・なんともいえない。クオリティを見てから――1584票(42.51%)
・好き――1386票(37.20%)
・良くない――56票(20.29%)
- IdeaPadのどんなことに興味ある?
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・性能などに特徴があるのか――1519票(40.77%)
・ThinkPadの品質があるのか――1372票(36.82%)
・価格。当然安いに越したことはない――618票(16.59%)
・エンタメパソコンとして性能はよいのか――217票(5.82%)
以上の結果を見る限り、手放しで「レノボの新シリーズには頑張ってほしい」ところだけど、「クオリティは良くない」という冷静な意見が多いようだ。
山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。当サイト内で、ブログ「中国リアルIT事情」(http://blogmag.ascii.jp/china/)も絶賛更新中
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