ThinkPadとはまるで別物
旧レノボ系ショップをのぞいてみると、IdeaPadがYとU両方とも展示されていた。前者が日本円で10万円程度から、後者が同じく21万円程度。どの店も消費者の懐具合が原因か、IdeaPad Yは目立つ場所に、Idea Pad Uは目立たぬ場所に展示していた。
触ってみた感じは、IdeaPad YとIdeaPad Uは同じシリーズとは思えないほどで、質感・デザインともに全く別物だ。また、どちらも「なんとかPad」を名乗ってはいるが、写真を見て分かるとおりトラックポイントはなく、キーボードの打鍵感も、あのThinkPad特有のものとは全く異なる。
IdeaPad Yは、ThinkPadの廉価版というよりもLenovo 3000の気持ち強化版といった印象を持った。
一方IdeaPad Uは、既存のレノボのラインアップにはない意欲的な機種。小さくて軽いのは好感が持てるが、質感はThinkPadとは完全に別物だ。本体からキーボードまで光沢処理をしており、展示機ならなおのこと、キートップにも指紋が付いて目立つのが気になる。
何よりEeePCやそのライバルが出ているご時勢に、「11インチで20万円強の価格ってどうだろう?」と感じた。つまりLenovo 3000以上ThinkPad以下のブランドなのにも関わらず、同じ値段で、質感も高い高級ブランドのThinkPad X61が買えてしまうのだ。
大和事業所もあまり絡んでないようなので、「大和抜きでもここまで作れる!」という見方もできるが、しかしなんとも微妙な機種のように感じてならない。
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