「香港」と言えば、九龍半島から見る対岸の「香港島」か、「山頂(ヴィクトリア・ピーク)」から見る100万ドルの夜景か、はたまた左右から飛び出る漢字の看板群か。
近年の香港は、行くたびに区画整理・再開発が行なわれている中国本土のような劇的な景色の変化はないが、「ほっほ~う」と感心する、香港人のモラルの向上が見て取れる。
こと横断歩道に関しては、まさに日本そのもので、赤信号ではきっちり多くの人が歩みを止める。そんな香港の電脳街を紹介したい。
香港を代表する3大電脳街
観光客でも簡単に行ける、香港を代表する電脳街は大きく3ヵ所。香港の電脳街は、むしろ1つの電脳ビルに集積している。
最大の電脳ビルが「深水ホ(ホは土へんに歩。発音は広東語でシャムシュイポ)」の「黄金電脳商場・高登電脳中心・新高登電脳中心」。続いて「湾仔(同ワンチャイ)」の「湾仔電脳城」、「旺角(同モンコック)」の「旺角電脳中心」が有名。
旺角電脳中心は地下鉄「旺角駅」から少々歩くが、黄金電脳商場・高登電脳商場は地下鉄「深水ホ駅」出口から目と鼻の先だし、湾仔電脳城もやはり地下鉄「湾仔駅」の目の前にある。
では「旺角に行くのは少々面倒だから、行く必要はないか」と言うと、そんなことはない。なかなか面白い街で、家電量販店が並ぶ通りがあれば、雑貨屋台が並ぶ通りもあり、レストランが無数にあって、夜は若者でごった返す。

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