君は“はまちちゃん事件”を知っているか?
古くからのmixiユーザーであれば、“はまちちゃん事件”を覚えている人も多いだろう。2005年4月、mixiで大勢のユーザーが“ぼくはまちちゃん!”というタイトルを付けた、謎の日記を次々に公開するという怪現象が起こった。
きっかけとなったのは、あるユーザーが投稿した日記。その日記の本文には「こんにちはこんにちは!!」という言葉とともに“あるURL”が貼り付けてあった。
このURLが罠で、不思議に思って押すと、クリックしたユーザーのページに“ぼくはまちちゃん!”というタイトルで同じ文面/URLの日記が勝手にアップされてしまうのだ。
投稿は“ねずみ算”的に増え、一時は混乱状態に……
さらに、勝手にアップロードされた日記を見て「友達が変な日記を書いている」と興味を持った友達がURLをクリック……。mixi内には“ぼくはまちちゃん!”という題名の日記が“ねずみ算式”に増えていき、一部のユーザーを混乱におとしいれた。
この“はまちちゃん事件”は、その後、多数のメディアに取り上げられた。超有名サイトでさえも“隙”があることを世に知らしめたのだ(mixiは事件直後に対策を施した)。
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“顔の見えるインターネット”第6回は、この事件を起こした張本人“はまちや”さんの知人と自称する“はまちや2”氏に話を聞く。
プログラミングの素人である筆者からすれば、現在のインターネットは政府や大企業の重役も乗る大型客船のような信頼感がある。天才クラッカーの目で見ると、その船がどう映るのだろう?
ぼくはまちちゃん!(Hatena)
はまちや2氏は現在も“ぼくはまちちゃん!(Hatena)”にて、Internet Explorerやmixiの脆弱性を突いたデモンストレーションやネットサービスの裏技などを紹介中。新しい記事が公開されるたびに、はてな内やブログなどで大きな反響を得ている。ちなみに、「ぼくは、まちちゃん」ではなく「ぼく、はまちちゃん」で区切るのが正しい。
(次ページに続く)
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