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古田雄介の“顔の見えるインターネット”第31回

「ネットは距離感が異常」 べにぢょの特攻魂

2008年08月18日 09時00分更新

文● 古田雄介

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ジェネレーター
ジェネレーター
ヤンキー名ジェネレータ。ひらがなで名前を入力すると(上)、画数が多いヤンキー風の漢字を当ててくれる(下)

 「ギーク」(Geek)とは、PCやウェブの世界において、卓越した深い知識や技術を持つ達人を指す言葉だ。そのギークという言葉をGoogleで検索すると、べにぢょさんの運営するブログ「ギークなお姉さんは好きですか」が上位に登場する。

 べにぢょさんは、「ヤンキー名ジェネレータ」の作者としても知られる人物だ。プログラミングを駆使して新しいサービスを創り出すあたり、いかにも「ギークなお姉さん」だが、自身は「かなり簡単なコードしか使っていなくて、すごく恥ずかしいです」と謙遜する。実際、本格的にネットの世界に足を踏み入れたのは2005年からで、それまではプログラミング言語の存在すら知らなかったという。

 しかし、すでにプログラミングやネットサービス界隈で名を馳せており、2008年5月にはソーシャルメディア開発/運営を手がけるアルカーナに、ハンドルネームのままでヘッドハンティングされるなど、かなりダイナミックなネット人生を歩んでいる。そんなべにぢょさんに、プログラミングとネットの魅力を語ってもらった。

ギークなお姉さんは好きですか

 2007年10月からスタートした、べにぢょさんが憧れのギークを目指してPHPを学習していくブログ。ヤンキー名ジェネレータはここで発表された。アクセス数を稼ぐことには興味がなく、詳細は不明とのこと。「アクセス数より、トラックバックに注目します。賛否どちらでも、同じ目線で私の記事を論じてくれるのが嬉しいです」という。



ヤン魂が人生を変えた!


── プログラミングに興味を持ったきっかけは、MMO「疾走、ヤンキー魂。」がきっかけと聞きました。

べにぢょ そうなんですよ! ヤン魂は私の中でMMOというよりはアバターチャットという位置付けなんですけど、これがすごく楽しかったんです。

べにぢょ べにぢょさん。ピアノと料理と宝塚と「ベルサイユのばら」を愛し、スラムダンク世代の週刊少年ジャンプに精通している。ハンドルネームはヤン魂時代に使っていた「紅嬢」からとっているが、ヤンキーだった過去はないらしい

 当時は、とくにかくヤン魂に集まる人達と会いたくて、会社で飲み会があっても理由を作って断ったりしていました。バレンタイン用のパッチが5月に届くとか、本当にぐだぐだのクソゲーだったんですけど(笑)、それを皆で愚痴るのも楽しくて。それが2004年末に終了するということになって、すごく寂しかったので「皆のために私がネットゲーム作るよ」と宣言したんです。で、少し調べてみたら、一朝一夕で作れるものじゃないと分かって(笑)

 そこで初めて、プログラミングとネットゲームの作り手の方に興味を持ったんです。「私をこんなに興奮させたゲームには作り手がいて、その人がすごい頑張ったから、私がこんなにハッピーな時間を過ごせているんだな」って。


── なるほど。それまでは、そういう業界には縁がなかったわけですか。

べにぢょ そうです。大学時代にMacを買ったんですけど、インターネットに接続することもまれで、DVDプレーヤーとしてしか使っていませんでした。以前に務めていた会社も電話とFAXを駆使するようなところでしたし、周囲にもネットに詳しい友人はいなかったんですよ。


── ちなみに、なぜヤン魂だったんですか?

べにぢょ たまたまですね。当時の会社の人がヤン魂を始めると話していたので、その人がどんな行動をとるのかこっそり観察してみようという好奇心から入ったんですよ。ネットゲームの存在も、その時初めて知りました。本当、ヤン魂に出会わなかったら、今の人生はなかったですね。普通に前の会社で働いていたと思います。


── ゲームの力ってすごいですね。では、現在のアルカーナに入った経緯を教えてください。

べにぢょ その後「べにぢょのらぶこーる」というブログを始めて、mixiに関する記事などを書いていたんです。それを弊社代表の原田がちょくちょく読んでくれていたみたいで、共通の知人を介して何度か会食するようになりました。原田はSNSにすごく興味がある人なんですよ。それで、2008年の春頃に原田が会社の事業を拡大するというタイミングで「一緒にやってみないか」って言われて転職しました。

「疾走、ヤンキー魂。」は、暴走族系の古きよきヤンキーをアバターに採用し、単車バトルなどを行なう学園モノのMMORPG。スクウェア・エニックスが開発し、BB Gamesにて2003年5月から2004年12月まで提供していた。2008年8月現在は運営会社がGamepotに移って、クローズドβサービス「第二回特攻テスト」を実施するなど再始動を目指している

(C)2003,2004,2007,2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved, Licensed to Gamepot Inc.

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