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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第37回

ちょいワル育児サイト「3歳シリーズ」黒Flash職人の素顔

2008年11月12日 12時00分更新

文● 古田雄介

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 個人サイトやブログで人気のジャンルの1つに「育児系サイト」がある。マンガやテキストで子育ての悲喜こもごもを伝えて、共感を含むあたたかい笑いを誘う、いわばひなたのエンターテインメントだ。

 ところが、このジャンルで金字塔を打ち立てたのは意外にも北朝鮮ネタ、不謹慎ネタなどがメインのいわゆる「黒Flash」を得意とするG-STYLE氏の「3歳シリーズ」だ。

 3歳シリーズは、G-STYLE氏の子どもや家族の様子や出来事をシニカルな視点で描く、全て「1分26秒」のショートFlashサイト。08年11月現在、202編の作品が公開されている。

 2003年から2004年にかけて人気が沸騰し、Flashが書籍化されたことがきっかけで大ブレイクした。その後も、キャラクターグッズ展開など多角的な発展を遂げている。しかし、サイトで得た収益はすべて特定の施設に寄付しているというのだ。

 「真っ黒なFlash職人」と「ひなたのエンターテインメント」そして「施設への寄付」という、まるで結びつきそうにない要素が1つになった理由はどこにあるのか。G-STYLE氏が語る「面倒くさかったから」というキーワードの真相に迫った。

3歳シリーズ

 2003年にスタートした自作Flashサイトの老舗。黒Flashのノリと子育てする家族の日常が融合した個性的なFlashを公開している。

 2004年11月に書籍化第1弾として『3歳シリーズ きちゅび』、2007年1月に第2弾『3歳シリーズ きちゅび2』を、ともに司書房から発行している。

 (次のページ: 3歳シリーズを始めたきっかけは、あの「裏イベント」)

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