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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第99回

マスコミが報じない“カルト”を記事に 「やや日刊カルト新聞」

2011年10月07日 12時00分更新

文● 古田雄介(@yskfuruta

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 ネットの世界には、世間一般ではなかばタブー視されるような題材を、分け隔てなくニュースや、エンタメ記事として扱っているサイトもある。チームブログ「やや日刊カルト新聞」は、その典型例といえるだろう。

宗教やセミナーの勧誘が禁止されているものの、その系統の人間をたびたびみかける新宿駅周辺。コミケなどで販売した紙刷り版の「カルト新聞」を片手に持った藤倉善郎氏と落ち合った

 悪質な自己啓発セミナー、宗教団体などを取材対象にしているものの、気軽に読める独特の雰囲気が特徴だ。硬派な記事も見られるが、「断食デモを続けている宗教団体の前で飲食する」といったユルめの記事も多く、肩肘はらずに読み進められる。

 単なる一方通行の糾弾や悪ふざけではなく、団体からのクレームにも正面から対応するなど、ならではの倫理観や矜恃が根底に流れているのもポイントだ。

 シリアスになりがちな題材で、飄々とした雰囲気を生み出し続ける、主筆の藤倉善郎氏(写真)とは何者なのか? 顔の見えるインターネット 第99回は、藤倉氏のバックグラウンドとサイトの狙いを探ってみた。

やや日刊カルト新聞

 2009年10月1日に本スタートした、チームブログ形式のサイト。悪質な自己啓発セミナー、宗教団体、スピリチュアル団体を含むカルト的な集団を対象として、8人の記者が取材記事を配信している。

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